写真は、150115、中3数学の授業です。
150117からは、大学入試センター試験開始。
150119の週からは、埼玉県私立高校入試が開始。
どうか体に気をつけて、悔いないようにやってほしいです。
さて、埼玉県公立高校入試、平成26年度の問題です。
問題「円すいのコーンの内側の面にピッタリつくように球体のアイスを入れました。このコーンの底面の半径は4cm、母線の長さは12cmです。このとき、このコーンの頂点からアイスの最上部までの高さは、母線の長さと等しく12cmになりました。球体のアイスの体積を求めなさい。ただし、コーンの厚さは考えないものとする」
本当は、「コーン」「アイス」とは書いていなかったのですが・・・。
私が勝手に書き換えてしまいました★
だって、どうみてもコーンとアイスなので。
コーンの模様も、もともと描いてありましたし。
見た目的にも面白い問題ですよね。
問題を作った人、よく考えるなあ・・・。
生活の一場面に絡めているのも、お見事です。
それでは、一緒に見ていきましょう。
まず、球の中心Oから、辺BA(母線)に垂線を引き、Dとします。
他の点にも、わかりやすいようにアルファベットをつけます。
そうすると、相似になりそうな三角形が見つかりますよ。
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△ADOと△ACBにおいて
∠ADO=∠ACB=90°
∠DAO=∠CAB(共通)
2組の角がそれぞれ等しいので・・・。
△ADO∽△ACB
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OD=OE(半径)をrとします。
AOの長さは?
→ 12-r
AEの12cmから、半径rを引いたものになります。
これで、比と比の値の式を作ると、半径rが出ますよ。
相似な三角形、小さいものと大きいものの辺を使います。
半径rの長さは?
→ OD(小):BC(大)=AO(小):AB(大)
r:4=(12-r):12
12r=4(12-r)
12r=48-4r
12r+4r=48
16r=48
r=3
半径が「3cm」と出たので、球のアイスの体積が求まりますね。
球の体積の公式は、「4π/3×rの3乗」です。
球体のアイスの体積は?
→ 4π/3×3の3乗
=4π/3×27
=36π
答えは、「36π㎤」です。
↑一緒に見ていけば、それほど困らないでしょう。
この問題を見ただけで、あきらめてしまう子どももいますね。
「こんなのできるわけない」という感じで・・・。
パッと見て、見たことがないと感じると、あきらめるようです★
でも、同じような内容は、すでに勉強しているのです。
断面図のほうをよく見ると、見たことがあると気づくかも?
数学のカリキュラムのひとつ(3MJ-27)に、似た形の問題が。
とにかく、「マイナスの思い込み」を捨てることですね。
そうすれば、前向きに何かしらの考えが思いつくかと。
あきらめた瞬間、脳は考えることから逃げてしまうようです★
今回は、中3の相似な図形と中1の球の合体問題ですね。
入試には、こうした見たことがない合体問題がよく出題されます。
単純な計算力だけでなく、思考力も試されていますよ。
もし、見たことある問題ばかりだったら・・・。
できる人が、多くなりすぎるでしょうからね。
差がつかなくなります★
装飾されていて、見たことがないなと思っても・・・。
実は、どこかで勉強している問題が、ほとんどです。
着飾った「見た目」に、ダマされないように。
問題の中身や本質を見てほしいですね。
ちなみに、これは入試問題前半の問題なので、できてほしいです。
本当に難しいものは、入試問題最後のほうに出てきますよ(毎年)★
取れるところは取っておきましょう☆
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