香山リカさんの講演会、メモを取りながら聞きましたよ。
話のメインは・・・。
「頑張りすぎて、心や身体を壊してしまう人がいる」
・・・というものでした。
香山さん、まずは近年増加している状況を話してくれました。
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● 行きたいところに行けるのは、当たり前ではない。たとえば今日、この講演会に来られるのも当たり前のことではない。それは、自分や家族が病気になる、自分や家族に問題が起きるとわかる。
● 当たり前のことをできるのはよいことだと、考えられなくなることがある。出世しないとダメ。昨日よりも今日、去年よりも今年、向上しないとダメ。前よりも1mm成長しないとダメ。努力、進歩、向上に取りつかれている人がいる。どこかで限界がくるので、身体を悪くして倒れてしまう。
● 普段、仕事を頑張っているのに、まだ頑張りが足りないと思う。たとえば、朝早く起きて勉強会に出席する。資格を取らなければいけないと思い込む。仕事が終わったら、資格の学校へ行く。「現状維持、即衰退」と刷り込まれる。
● 自分が脱落したらどうしよう。負け組になったらどうしよう。追い込まれる。「頑張り病」に取りつかれてしまう。追い込まれると、「勝ち」「負け」のような「白か黒か」しか見えなくなる。グレーや60%も存在するということが見えなくなる。
● できる人と比べると、自分はダメな人間だと思ってしまう。逆に、できない人と比べると、相手をダメ人間、負け組だと思ってしまう。自分をけしかけて「上へ上へ」というのは、自分に余裕がなくなる。周囲の人に対する心配りもできなくなる。
● もっともっとと欲望に取りつかれてしまう。何かを踏み越えてしまう場合もある。まだいける、まだいける、というのがあぶない。社会のルールを破って逮捕されてしまう。自分では気がつかない。
● 自分に厳しいと、相手にも厳しくなる。自分がこれだけ努力しているのだから、あなたも努力しなさいと、相手を追いつめることになる。
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医療の現場から見たことを話してくれました。
どうやら、頑張りすぎて「うつ病」になる人が増えたようですね。
基本的には、マジメな人がかかる症状です。
身体を壊してしまう人もいるようです。
さて、心や身体を壊さないためには、どうすればよいか?
・・・それは、次回ラストで。