写真は、170809、伊奈学園中対策指導です。
ある日、facebookを見ていると・・・。
算数の面積の問題で面白い投稿がありました。
それをメモって、この伊奈学園中対策指導の時間に披露しましたよ。
伊奈学園中の入試問題、もちろん面積が出る可能性はあります。
最近勉強した過去問だと、平成20年度入試にて・・・。
空き缶をしばって、上から見たときのしばったひもの長さの問題が。
面積ではありませんが、円周率は使いましたね。
この問題、小4の知識で解ける問題です。
問題「図のように正方形が3つの図形があります。この図形の面積は何㎠でしょうか」
「正方形なんて、縦×横をすれば・・・」と思うのですが。
そうもいかないのです★
1辺の長さはどこにもなく、中途半端な長さしか出ていません。
オトナでも、けっこう考えてしまいますよね。
それでは、一緒に考えていきましょう。
真ん中の大きい正方形に注目すると・・・。
大きい正方形の、左の辺、下の辺、右の辺の3辺の合計はわかります。
小さい正方形と中くらいの正方形の下の辺を、垂直に立ててみてください。
それが、下の写真、右の図となります。
大きい正方形の3辺の合計は?
→ 8+25+3=36(cm)
大きい正方形の1辺の長さは?
→ 36÷3=12(cm)
小さい正方形の1辺の長さは?
→ 12-8=4(cm)
中くらいの正方形の1辺の長さは?
→ 12-3=9(cm)
大きい正方形の面積は?
→ 12×12=144(㎠)
小さい正方形の面積は?
→ 4×4=16(㎠)
中くらいの正方形の面積は?
→ 9×9=81(㎠)
ラスト、3つの正方形の合計の面積は?
→ 144+16+81=241(㎠)
答えは、「241㎠」です。
↑確認してみてくださいね。
特別な知識は、まったく必要ないですね。
図形を複雑にして、細かい計算をさせているわけでもありません。
いや~、アタマを使わせる、よい問題ですよね♪
土曜日は月に2回、伊奈学園中対策講座となっています。
主に過去問の難しいところを、子どもに質問しながら解説していきます。
解き方などは教えて、実際に記述する(文章で書く)のは子どもです。
他の適性検査用の教材を勉強する前に、過去問を勉強しています。
「過去問、とにかく自分ですべてやってきて」では、ハードルが高いです。
子どもが記述できる材料を、先に与えてしまう感じです。
こちらで、「過去問やっといて~」と言っても・・・。
子どもは、うまく動かないことがあります(中3生も同じ)。
● そもそも過去問を勉強しない
● 解答をチラッと見て「やった」と言う
だから、こちらでキッチリ導入して・・・。
最後まで解いてもらうことにしていますよ。
そして、それをこちらで確認、採点します。
材料としては、小5の理社と小6の理社の教材も勉強します。
とにかく、知識がないと記述ができませんから。
まず、理社について、知っていることを多くしたいです。
理社の教材を勉強して、過去問をすべて勉強して・・・。
それでも余裕があれば、適性検査用の教材を勉強します。
ただ、過去問を勉強していると、算数の抜けが発見されることも。
その場合は、抜けに戻ることもありますね。
たとえば・・・。
平成23年度過去問の「時計の角度」ができていなければ・・・。
小4の算数のテキストをコピーして、授業をして、宿題を出します。
平成22年度過去問の「単位量当たり、平均」ができていなければ・・・。
小5の算数のテキストをコピーして、授業をして、宿題を出します。
つまり、算数については・・・。
小4から学校以上のことを勉強しておくのがおススメです。
また、中学受験的な考え方が必要な問題もありますね。
その場合は、算数の特殊算の授業をしています。
たとえば、「消去算」や「つるかめ算」的なものが出てくるので・・・。
中受用の復習プリントを使って授業をします。
だから、余裕はあまりないのですが★
伊奈学園中の入試は、すべて記述で答えなければいけません。
解き方、考え方などを文章で書いていくということです。
入試問題は、国語・社会の作文Ⅰと、算数・理科の作文Ⅱです。
この4教科の問題が解けるのは当たり前で・・・。
あとは文章で表現することが必要です。
「伊奈学園中の入試って、“作文”じゃないの?」
残念ながら、「将来の夢」なんていう作文とは、まったく違いますよ。
「思考力、判断力、表現力」が、かなり必要な入試なのです。
けっこう訓練しないと突破できないのではと思います。
知識や技能はあって当たり前で、あとは表現する力。
4教科の知識を増やして、過去問をすべて勉強して・・・。
表現する力を磨きましょう☆
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