◆◇◆『受験勉強は役に立つ』和田秀樹(わだ・ひでき)著(朝日新書)より◆◇◆
受験で身につけた能力は、社会ですぐに使えるものばかり!
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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④暗記科目と考える力
子どもの勉強嫌いの背景には、親や教師が勉強の必要性や意義を説明できていないこともあると思う。
「医者になるために勉強しろ」「東大に入るために勉強しなさい」では、東大に入った時点で終わりだ。
そこで人生の目標を見失い、いわゆる受験における「燃えつき症候群」といわれるやつになりかねない。
それよりは、数学で推論能力が養われるとか、世界史で暗記力を鍛えているという言い方をすれば、子どもが勉強するようになるだけでなく、将来的な能力を高める手助けにもなるだろう。
コンテンツ学力ではなくノウハウ学力、つまり生きていくための能力を身につけるために勉強した結果、要領がよくなって東大に合格するという順序であって欲しい。
コンテンツではなくそれに付随して得られる能力が役に立つという発想に立てないかぎり、教育の立て直しは難しいと思う。
私は受験社会をいたずらに礼賛しているわけではない。
ただ、いま自分がやっている勉強の「意味」についての自覚を高めていくことは、受験勉強が終わってからの人生に影響を与えると信じている。
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以下のように考えてみます。
● コンテンツとは、勉強の内容そのもの
● ノウハウとは、勉強の身に付け方
学生時代の勉強は、コンテンツを勉強しているだけではありません。
それよりも・・・。
コンテンツを身に付けるノウハウを勉強している気がします。
たとえば、子どもがお腹を空かせていたら、どうするか?
その場で食べ物を与えるだけでなく・・・。
食べ物を得る方法を教えることと似ています。
また、勉強ができるようになるためには・・・。
次の5つの力が必要だとします。
● 「努力する力」
● 「工夫する力」
● 「耐える力」
● 「続ける力」
● 「自分を客観的に見られる力」
・・・本当は、まだまだあると思いますが。
でも、これら5つの力がある学生さんなら・・・。
勉強もできそうですよね♪
勉強を材料にして、これら5つの力を磨いているような気もします。
そして、これら5つの力は仕事をする上でも必要でしょう。
だから、勉強ができる人は、仕事もできる可能性が高い。
会社の人事担当者や役員は、難関大学の新卒を採用したい。
難関大学を卒業した人は、名のある企業に就職しやすい。
・・・そんな現実があるのでしょう。
学生時代に磨くものは・・・。
勉強の内容と共に勉強を身に付けるための力。
コンテンツよりも、ノウハウなのかもしれませんね☆
「Learn how to learn. That’s Wrestling.」
(レスリングとは、学び方を学ぶことだ)
(ビル・ロビンソン Bill Robinson イギリスのプロレスラー)
・・・次回ラスト。
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