写真は、大宮開成高校、花咲徳栄高校、栄北高校、花咲徳栄・・・。
埼玉県私立高校の入試過去問です。
190118の新聞記事に、「私立高入試応募 前年より2465人減」がありました。
埼玉県学事課は、190117、県内の私立高校の入試応募状況を発表しました。
190111時点の中間状況です。
詳しくは、埼玉県教育委員会のHP↓をクリック。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/nyuusi.html
全日制は・・・。
● 14689人の募集(47校計、内部進学を除く)
● 57094人の応募(延べ人数)
・・・応募人数は、前年に比べ2465人減りました。
募集人数について、前年と比べると・・・。
春日部共栄、国際学院など6校が、計97人増やしています。
一方、昌平など5校が、計53人減らしています。
昨年同期と比べて応募人数が減ったのは・・・。
「前年よりも調査日が1日早いことも影響している可能性がある」とあります。
1日早いと、それほど影響するものなのか・・・?
埼玉県の私立高校入試は、190122から始まることが多いです。
190122、190123、190124・・・あたりに集中していますね。
ところで、埼玉県の私立高校入試は、入試の得点がすべてではありません。
埼玉県の中3生が受験する「北辰会場テスト」の偏差値【SS】が大きいです。
その偏差値を持って、私立高校の個別相談に参加します。
「北辰会場テスト」の公式HPは、↓をクリック。
http://www.hokushin-t.jp/
私立高校の個別相談では、私立高校の先生に・・・。
北辰テストの【SS】を見られます(学校の成績も見てもらえますが)。
北辰テストの【SS】、よいところ2回の平均を見られることが多いです。
中3の4月分(第1回)から2回分を見られる場合や・・・。
中3の7月分(第3回)から2回分を見られる場合もあります。
最近の学力のほうを重視して、第3回から2回分のほうが多いですね。
私立高校は、学力別にコースがわかれていることが多いです。
5~6コースある私立高校が多いですね。
コースごとに、私立高校が決めた北辰テストの【SS】基準があります。
自分の北辰テスト【SS】が、その基準に達していれば・・・。
「このコースで受験して、大丈夫でしょう」
個別相談のときに、私立高校の先生が言ってくれます。
まあ、問題ある気もしますが、それだけ北辰テストが信頼されています。
必ず試験会場があり、塾の人間も学校の先生も採点にかかわりません。
レベルと傾向は、埼玉県公立高校入試に似せて作ってあり、学力を測りやすいです。
だから、それを使うのは悪いことではないのですが・・・。
あまりにも、「もう北辰の【SS】が基準いっているから余裕~」みたいな。
そんな雰囲気が、子どもにあるのが難点ですね★
私立高校の先生も、しっかり言ってくれればいいのに・・・。
● 「北辰の【SS】基準があった上で、入試では60%以上得点すること」
● 「入試で60%以上取れないと、北辰の【SS】基準があっても不合格になる」
・・・そんな感じで。
そうすると、私立高校の過去問を勉強するときでも、気合いが入ります。
子どもも、ナメないで入試当日を迎えることができるでしょう。
私立高校にとっても、子どもにとっても、よいことだと思うのですが。
実際は、個別相談で「このコースで大丈夫でしょう」と言われていれば・・・。
入試の点数が余程取れない限り、不合格にはなりませんね。
もし、入試で基準の点数に届かなくても・・・。
スライド合格で、下のコースに合格になることも多いです。
だから、埼玉県の多くの私立高校入試は、「ガチ」ではないともいえます。
中3で8回ある北辰テストのほうが、「ガチ」ですね。
塾でも、どうしても北辰テストの対策に意識が向きます。
私立高校の問題は、けっこう難しいものまで出題されています。
学校にもよりますが、北辰テストで90点以上取れる【SS 70】の子どもでも・・・。
60点~70点ということもありますね。
だから、私立高校の入試問題は「60%取れれば本当に合格」。
そんな感じで作られているようにも見えます。
もちろん、細かい合格最低点は学校によって違いますが。
しっかり勉強すると、このあとにある公立高校入試にも役立つと思います。
できれば、私立高校を2校ほど受験して・・・。
2校分の過去問を勉強してほしいです。
さて新聞記事より、大宮開成高校の志願者数を見てみましょう。
大宮開成高校の募集人員は、380名です。
● 単願の志願者が156名
● 併願Aの志願者が1598名
● 併願Bの志願者が124名
● 特待選抜の志願者が42名
単願というのは、原則、もう大宮開成高校しか受験しない子どもです。
どうしても大宮開成高校に入りたい子どもですね。
だから、個別相談で「大丈夫」と言われていれば、ほぼ全員合格するでしょう。
すると、380-156=224・・・。
「え~? あと224人しか合格できないの?」
そう思うことがあるかもしれません。
併願というのは、私立高校に第一に入りたい子どもではありません。
「もし公立高校が不合格だったら、お世話になりたい」子どもです。
つまり、私立高校入試のあとにある、公立高校が第一志望です。
併願Aと併願Bと特待選抜を足したら、「1598+124+42=1764」・・・。
のべ人数ですが、1764名もの受験生がいますよね。
「1764-224=1540」、「え? これって、1540人も不合格になるの?」
でも、個別相談で「大丈夫」と言われているなら、安心してください。
1540名のほとんどは、大宮開成高校に合格して・・・。
さらに、1540名の大部分は公立高校も合格することになります。
公立高校に合格すれば、公立高校優先で入学となりますから。
1764名もの併願受験+特待選抜受験の子どもが・・・。
全員、大宮開成高校に入学するわけではありません。
だから私立高校側では、計算して多めに合格を出す、ということになります。
併願受験+特待選抜受験で、大宮開成高校に入学する子どもは・・・。
公立高校が不合格だった224人くらいになることでしょう。
計算違いで、募集人員の1割増しくらいで入学者が出てしまったら?
・・・安心してください、それでもみんなしっかり入学できます。
まあ、2割~3割増しだと、色々問題が出てくるようですが★
ちなみに、ごく一部の私立最上位校は・・・。
北辰テストの【SS】を見ない(見るが重要視しない)こともあります。
その場合、純粋に入試の得点勝負になる可能性が高いです。
埼玉県の中3生、ほぼ全員が私立高校を受験すると思います。
60%くらいは点数を取れるように、過去問を勉強しておきましょう。
そして、入試当日は自信を持って、受験会場に向かってほしいです☆
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