写真は、セミナー告知と当日の資料です。
160315、「2017年度 埼玉県公立高校入試の変更点とその対策」セミナーに出席しました。
数学の入試問題は、どのように変わっていくのでしょうか?
埼玉県教育委員会のHPに、サンプル版があります。
まずは、見てみましょう。
「学力検査問題」は「標準版」、「学校選択問題」は「応用版」のことです。
「学力検査問題」「学校選択問題」のサンプル版は、↓をクリック。
http://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/29nyuushikaizen.html
2013年度(平成25年度)の入試問題を使って、サンプルを作っていますね。
以後、わかりやすく、「標準版」と「応用版」という言い方にします。
結局、数学の入試問題は難しくなったのか、簡単になったのでしょうか?
ザックリいうと・・・。
● 標準版は、けっこう簡単になった
● 応用版は、やや簡単になった
・・・そんな感じです。
なぜ、応用版といっているのに、以前よりも簡単になるのか?
それは、たとえば、2014年度(平成26年度)入試を見ると・・・。
難しすぎる問題があったからです★
埼玉県の議会などで、そこが問題になっていたと思います。
2014年度の入試問題で、正答率0.8%の問題があります。
それは、2次関数(2乗に比例する関数)、大問3の(2)です。
当時、ちょうど解説を作っていました。↓をクリック。
http://blog.goo.ne.jp/kavid060327/e/fc202d6aa198d4265a5844386d7d789f
・・・まあ、こんな難問は出題しなくてもいいかなと思います。
「埼玉県の数学は、こんな難問まで出るぞ」と言いたいのか?
ただ、0.8%(約400人)はできているので、すごいなと思います☆
2017年度からの応用版では、こんな難問はなくなる感じです。
つまり応用版といっても、2014年度よりは簡単になります。
ただし、応用版は、大問1の計算が難しくなりますね。
解けないということはなく、時間がかかるだけという感じ。
まあ、できる子どもに「7x+x」なんて出題しなくていいですよね。
↑写真は、応用版の大問1です。
標準版は、大問1の計算は変わっていません。
できない子どもも解くので、「7x+x」からでもよいのかも。
↑写真は、標準版の大問1です。
サンプル版を詳しく見てみましょう。
◆ 学力検査問題(標準版)
● 大問1 36点分 計算問題 以前と同じ
● 大問2 30点分 独立小問 以前の計算問題に近い
● 大問3 20点分 独立小問 以前と同じ
● 大問4 14点分 記述問題 以前と同じ、折り返し(折り曲げ)の問題
大問4は、基本的に難しい問題です。
毎年ある折り返しの問題は、標準版でもしっかり残るようですね。
他の問題は全体的に、以前と同じか簡単になっています。
だから、今までの平均点よりも・・・。
もっと点数を取らなければならない可能性がありますね。
◆ 学校選択問題(応用版)
● 大問1 42点分 計算問題 以前よりも難しい
● 大問2 20点分 独立小問 以前と同じ
● 大問3 19点分 記述問題 以前と同じ、折り返し(折り曲げ)の問題
● 大問4 19点分 記述問題 新たに加わった問題
大問4については、サンプル版を見ると・・・。
一部、2011年度(平成23年度)の過去問の「切り貼り」とわかります。
数の性質について説明(記述)していく問題ですね。
ただ、以前は、いつも折り返しの問題がラストの問題でした。
そのあとに、また記述問題が来るのは、初めてのパターンですね。
記述ばかりで、時間がかかりそうです★
それらを考えて、2017年度入試の数学は、どんな平均点になるのか?
・・・それは、次回ラストへ☆
----------------------------------------------------------------------