◆◇◆『16歳の教科書』(講談社)より◆◇◆
なぜ学び、なにを学ぶのか?
はじめは、注目すべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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③受験ほど感動的な体験はない(計算力の達人 鍵本聡)
思春期のころ、特に高校や大学の受験勉強に打ち込んでいるころ、みんなの頭の中には「自分の世界」が広がっています。
それは頭でっかちで、独りよがりで、ちょっと生意気で、世間知らずな「自分の世界」です。
そして受験とは、それまで大事に温めてきた「自分の世界」が、初めて「社会」と触れ合う瞬間なのです。
もっとわかりやすくいえば、あなた自身が初めて社会から「承認」される、とてつもなく感動的な瞬間。
それが受験なんですよ。
僕自身、浪人も経験しているし、受験では何度も失敗しました。
でも、受験とは負けてもいいものだと思っています。
意味ある負けだってある。
負けることを恐れて、受験というせっかくの感動体験を放棄することのほうが、もったいないと思います。
もっとも、これは受験が終わってから(あるいは社会に出てから)初めてわかることなので、いまのみなさんには実感がないことでしょう。
これからそんな体験ができるみなさんが、羨ましいくらいです。
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中学受験を経験していない子どもがいると思います。
おそらく進学については、高校受験で初めて・・・。
「他人からハッキリと評価される」という経験をしますね。
漢検、文検、英検、TOEICで、すでに体験済みですって?
それは失敗しても、それほどダメージはないでしょう。
いつでも何度でも、受け直すことが可能ですからね。
そう考えると高校受験は、1回限りのチャンスと言えると思います。
正確には、埼玉県の公立高校の場合は、前期と後期の2回ですが。
しかも実際は、中3を過ぎてもチャレンジはできますけどね。
結局、自分の評価は他人がするものです。
小6、中3、高3、浪人の受験生だけでなく、オトナでもそうです。
私もそうですが、周囲(私なら地域)に認められる必要があります。
自分ではどれだけやったつもりでも・・・。
周囲に評価されなければ、自分の評価は上がらないでしょう。
この場合、「主観」に偏らないほうがよいと思います。
国語の論説読解でよく出てきますよね。
「主観的」なことよりも、「客観的」なことが重視されるということです。
自分の評価は、「客観的」にされることになります。
ただし、ここで「現在の評価」よりも重要なことがありますよ。
自分の評価が上がらない、自分の望んでいた結果が出なかった・・・。
・・・ただし、努力や経験は残ります。
そこから自分が何をするのか、どう行動するのかが重要ですよ。
最も重要なのは、成功したにせよ失敗したにせよ・・・。
どちらの評価であっても、周囲に評価されてからの自分の行動です。
あなたの真の評価は、まだまだ先にあるのだと思いますよ☆
・・・次回へ続く。