NHKの教育特番で感じたこと。
まず、1つ目です。
①最もできない子どもに合わせる授業
兵庫県尼崎市の公立小学校、小6のクラス。
その日の宿題忘れは約半数。
先生は生徒に「宿題は、あなたたちの最低限の仕事」と言う。
その日の算数の授業は小5の小数(復習)から始まった。
全員が理解するまで、復習を続ける。
そちらで時間を使い、予定した小6の教科書の内容に入ったら授業が終了。
生徒からは「先生の授業は遅すぎる」との言葉も出る。
でも先生は「みんながわかってよかったとしたいので、次々進まない」と言う。
放課後の補修。
クラスから2人が居残りで補修をしてもらっている。
次の日は、その補修の内容のテスト。
補修を受けた2人は、100点と90点を取ることができた。
クラスメイトの前で発表してもらい、照れながらもうれしそう。
以上なのですが、これで思ったこと。
この先生が、とても熱心なのはよ~くわかりましたよ。
でも、普段の授業がこれでいいわけないでしょ!・・・ということです。
小6の算数の授業で、小5の復習に大部分の時間を使う。
そして、小6の内容は勉強しきれていません。
合法的な「必修漏れ」の雰囲気も・・・(←言い過ぎ?)。
補修の内容のテストを次の算数の時間に行う。
補修の子ども2名には、ピッタリかもしれませんが・・・。
またしても、小6の算数の内容が進行したようには見えませんでした。
これって、学習指導要領を思いっきり無視しているような(勉強時間減ったのに)。
もっというと、補修の2名以外の大部分の子どもも無視しているような。
さらに言うと、先生の自己満足のような。
個人的には、そんな気がしました。
特に学校において、全員が完璧にできるまで・・・というのは難しいでしょう。
算数については、土台(基礎)、理解力がものをいいます。
どんなに熱心に、わかりやすく授業をしても、差が出て当たり前です。
でも、この先生はホントに熱心です。
放課後の時間を使って、土台の部分を補修してあげています。
そこの部分は、頭が下がります。
ただ、補修内容のテストは、その補修の時間内にやればいいことです。
ムリヤリ、小6の算数の時間にやる必要はありません。
小6の算数の内容を、しっかり勉強していないまま中学生になるとどうなるでしょうか?
今度は中学校で、そのクラスの生徒が数学で難しい思いをすることになります。
だって、小6の土台が不足しているでしょうから・・・。
学校の先生は、やるべきことをやるといいと思います。
自分でも子どもには言うのに・・・、「最低の仕事」って。
先生は、それをやっていないと思うのですが。
差は必ず出るので、そのときは学校以外で勉強の方法を選べばいいのです。
学校の先生が、ひとりで背負い込むことではありません。
●学校内容が難しいのなら、補修系の塾へ。
●学校内容よりも上、先取りを勉強したいのなら、進学系の塾へ。
●中学受験をしたいのなら、中学受験用の塾へ。
家庭教師でも、通信講座でもかまいませんよ。
学校の授業では、やるべきことをしっかりやっておくといいと思います。
・・・次回、感じたこと2つ目に続く。