敬老の日も近いというのに、早池峰三山、早池峰、中岳、鶏頭山よりも大きな入道雲が今日も現れている。
その② おばあさんの巻
どういうグループだったか、覚えていないが、私のおばあちゃんと、おじいさんグループだったから、多分、地区の老人クラブだったかもしれない。
小柄で活発なおばあちゃん、逆算してみたら当時72才、おじいさん達はそれより下の60代、この人たちが老人クラブとは、現代では考えられないが、当時、60年近く前の平均寿命は女性は74才、男性はまだ70才に届いていない。
一行は、多分、バスで、早池峰山ろくの、岳集落に着いた。
一人だけの女性参加、おばあちゃんは「私は女だから、東のお山には登れない」
明治の人だから女人禁制はかたくなに守る。
年長のおばあちゃんの言葉に、本音は早池峰山に登りたかったろうが、グループは納得して鶏頭山に向かった。
カメラも貴重な時代、記念写真がないのが残念。
老人クラブ、御一行様は良く歩いて、夕方のバスで無事に帰った。
当時、高校2年か3年の私が、どんな、いきさつで、老人クラブ一行の鶏頭山登山の案内をしたんだろう。
おそらくは、勉強そっちのけで、毎週のように山登りしてる孫を自慢したくて、おばあちゃんが老人クラブ仲間を誘ったに違いない。
そんなおばあちゃんは82才で、一緒のおじいさんたちも長生きして、そのうちの一人のおじいさんは100才まで生きた。みんな元気なお年寄りだった。
おばちゃんの亡くなった、年齢に近づきつつあるが、まだ、時折早池峰山に登る。
健康、体力、おばあちゃんが守ってくれているのだろう。
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