赤いハンカチ

夏草やつわものどもが夢のあと

チラシ入れも演劇運動

2002年06月04日 | ■日常的なあまりに日常的な弁証法
下の弟からちょっと手伝って欲しいことがあると電話があったのが昨夜。ともかく来てくれればいいからと言うので、なにをさせられるのかもおぼつかず指定場所に行ってみた。場所は新しくなった「芝居小屋」前。今風に言うならライブハウスをでかくしたヤツ。カウンターの前でうろうろしていると、背中から弟の声がした。「おおう、アニキ、来てくれたかや」。大きなリュックザックを背負っている。チラシ2000枚を担いできたのだそうだ。明日から当地で公演の芝居パンフレットに自分の所属する劇団の予定公演のチラシを挿入させていただく、その作業ボランティアという役どころが本日の兄弟愛。小屋のロビーでは、すでに十数名の男女が床にじかにあぐらをかいて列をなし、チラシ入れに汗を流していた。列の最後尾に座り込みさっそく仕事にかかる。我ら兄弟の後からも新チラシ族がやってきて、ついに列は長蛇をなし、ロビーの全体にうねうねととぐろを巻くように原始流れ作業ラインができあがった。ラインが右左と二列できているので、だいたいどのチラシ族も二人一組でやってくる。劇団関係者はみな若い。見たところ中高年ロートルは、われらの兄弟だけ。作業は2時間ほどで終わった。後方あぐら族一同に「では失礼します」と頭を下げてから、横町の焼鳥屋へ。弟が「今日はオレが出すから」とめずらしいことを言う。大ジョッキに焼き鳥数本。それが今日のわたしの駄賃。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ▼児童公園物語 | トップ | 蛇にかまれた痕 »
最新の画像もっと見る

■日常的なあまりに日常的な弁証法」カテゴリの最新記事