日本を代表する大手量販店さんの農業参入....。数こそ力....は一方において否定できない事実。しかしながら光、殊に強い光の反対側に出来る濃い影はないものなんでしょうか?農業における諸問題はすべからく、規模の拡大によって解決できる....とされていた従来の考え方が、いやちょっと待てよ....となっている昨今であります。農業はただ食料を作る産業ではない。いわゆる農業の多面的機能に関心の輪が広がっているのは歓迎すべきことであります。が、振り子の揺れが非常に大きい昨今、そのバランスをいかに取って行くか?非常に大きな課題か...と。GAPに関する主張もかなり増えて参りました。GAP....適正農業規範などと訳されておりますが.....。農業の分野にも横文字が氾濫し、地域の農法などを諸先輩方に正確な“日本語”で聞くと、何だそんな事か?そんなの地域の農業者なら伝統的に知っていることですよ....となる訳であります。それを無機質な横文字で並べ立てると、何故か地域の農業が遠いものに聞こえてしまうのは私だけでしょうか? パラダイムシフトを迎えている昨今、同時代の海外に学ぶより、もう一度、日本の歴史に学ぼう...と。これ間違いなく時代の趨勢になっているように思います。農業への参入障壁が低くなっております。様々な分野の方々が参入することによって何らかのプラスもあるのかもしれませんが、農産物がこれ以上の破滅競争に巻き込まれないことを切に願っております.....。