世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

アンコナ港の近くにはギリシャ時代の遺跡や数多くの教会が散在し散歩が楽しい町です(イタリア)

2014-09-07 08:00:00 | 世界の町並み
 列車で2箇所、船でもクロアチアにある2箇所の世界遺産にアクセスできる南イタリアの町がバーリでした。一方、イタリア中部の東海岸にもアドリア海を渡ってクロアチアとの間を結ぶフェリーの港があります。バーリからのフェリーと同じ船会社のフェリーが就航しており、似たようなダイヤと料金でアドリア海を渡ることができます。また、バーリと同様に、ギリシャまでのフェリーも数多く出航しているようです。今回は、この港町のアンコナの街並みを紹介します。

 アンコナは、首都ローマの東200kmほどにある人口10万人程度の町で、ローマとの中間あたりに世界遺産のアッシジもあります。町はアドリア海の南側に東西に伸び、北に突き出た岬の西側にフェリーが発着する港があり、旧市街は港の西側の小高い丘の付近に広がっています。また、ローマなどに向かう列車の駅は港の南西1kmほどの位置にあります。

 
 
 
紀元前4世紀ごろにギリシャの植民地として建設された歴史を持ち、ギリシャ時代のアクロポリスの遺跡や古代ローマ時代の噴水が残っています。町を代表する教会は港の東にある丘の上にあるサン・チリアーコ大聖堂で、12世紀に建てられたロマネスクの建物にファサードはゴシックで改造されています。聖堂のある丘からは、足元の港やアンコナの町並みの眺めが広がっています。

 
 
 
 サン・チリアーコ大聖堂以外にも、旧市街を中心に数多くの教会が散らばっています。出入り口の装飾が美しいサン・フランチェスコ教会、17世紀のローマ教皇であったクレメンス12世の像が建つサンドメニコ教会などなど。町の中を散歩すると、石造りのアーチがあったり、神殿風の列柱のある建物があったり、市場は2階から見下ろすと意外とゆったりとしたスペースがとられていることが解ったりと、交通の要所として通過してしまうにはもったいないような町の一つです。

 アンコナからアッシジに移動する列車では、乗ろうとしていた列車を2本も乗り損ねてしまいました。アンコナ駅には番号のみが付いたプラットホームの他に番号の後ろにサフィックスの付いたプラットホームがあって、とんでもなく離れた場所にあります。本来乗るべき列車は3N(北3番)から出ることになってましたが、3番のプラットホームの北のはずれで待っていたら見事に取り残されました。続く列車の出発ホームを駅員に尋ねたら、次も3Nだとのことで、重い荷物を持って3Nに移動して待っていたら、これも取り残されました。こちらは3番ホームだったようです。仕方なく、改札から出て、出発ボードの下で次の列車の確認をしてやっと乗車できました。これらの情報がWiFiで受信できたかどうか不明ですが、これがあれば、荷物のために移動に制約があるときには、ありがたかったかもしれません。日本は、オリンピックに向けて観光客誘致に血道をあげているようですが、フリーWiFiが少ないと苦言を呈しているようですね。


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