世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

世界遺産の洞窟へのベースキャンプとしてのムルリゾートですが、テラスから川を行きかう船を眺めながらコーヒーを飲んでのんびりする贅沢な時間も過ごせます(マレーシア)

2023-11-12 08:00:00 | 世界の町並み
 世界遺産の山岳鉄道のレーテッシュ鉄道ベルニナ線がどんどん高度を下げて谷底のような駅に着くのがスイスのクールでした。実は、このベルニナ線の起点は高原リゾートのサンモリッツで、富裕層の保養地として有名です。筆者は、なかなかリゾートには縁が無いのですが、世界遺産のムル国立公園のベースキャンプとなるムルには宿泊施設が少なく、少々奮発をしてマリオットのリゾート・ホテルに泊まりました。

 
 
 
 ムルへは、マレーシア第二の都市のコタキナバルからプロペラ機のATR72でおよそ1時間西南に飛んだところで、ジャングルの中にポツンと滑走路のある飛行場に降り立ちます。海岸寄りにはブルネイがあり、ムルはその南東、海岸から60km程も離れた周りは山ばっかりの場所です。ムル空港は、当然ながら滑走路のみで誘導路が無いので、飛行機は滑走路の端まで行ってUターンし滑走路を通って空港ビルの前に駐機します。当然ボーディング・ブリッジもありませんから、歩いて空港ビルに入ります。マレーシアのボルネオ島では、州が変わればイミュグレーションがありパスポートコントロールがありますが、係官1名の窓口は長蛇の列です。
 やっとイミュグレーションが済んでホテルに向かいますが、公共の輸送機関なんてものはありませんから、ホテルの送迎サービスです。これが、トラックを改造した車で、高級リゾートのイメージとはずいぶんと違います。

 
 
 
 
 
 トラックに揺られて川を橋で越えた処に建つホテルは、ラグジュアリーとまではいかなくても、ゆっくり、のんびりできる施設でした。平地があまりないところに広い敷地を取るために、ジャングルの中にたくさんの木の杭を打ち込んで、その上にコテージ風の部屋やそこへの回廊が作られています。さすがにプールやレストランなどは、少しある平地部分に作られていました。トラックで渡った川にはムル洞窟などに行くためのホテル専用の船着き場も作られています。

 ムルリゾートは、周りはジャングルで陸路でのアクセスもままならないような場所のように見えます。そのためもあって、世界遺産のムル公園への観光客対応の人々が済んでいるだけでは無いかと思うくらい、人と会いません。そのためか、ネット環境が未整備で、ホテルでも衛星かいせんを使ってロビーだけでWi-fiが提供されていました。ラオスのルアンパバーンに行った時には、ネットカフェに観光客が群がっていて、こんなリゾート地に来てまで、ネットを見るのかと、半ば呆れましたが、ムルのように、ネットから遮断された場所が本当のリゾートの要件の一つかもしれません。日本人とは1組の家族としか合いませんでしたが、ネットにつながらない環境を嫌ったというわけではないでしょう。


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