世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

スイス最大の都市のチューリッヒは、お金持ちには心地良い町のようですが、文化の香りは少ないように感じます(スイス)

2019-10-20 08:00:00 | 世界の町並み
 45年も前の風景とTVなどで見る現在の風景とがあまり変わっていないように感じられたのがロサンゼルスでした。そもそも、アメリカという国は、ヨーロッパ人が勝手にやってきて、発見!発見!と叫んで先住民を蹴散らかし、西部開拓の名のもとに侵略を重ねた結果できた国であることには違いはありません。色んな民族がごちゃ混ぜになった人種のるつぼと言われるのもこのような歴史からで、英語だけでなくフランス語やスペイン語を話す人々も多く、特にロサンゼルスでは、ヒスパニック系のスペイン語が幅を利かせているようです。一つの国で、多数の言語が話される国は少なくなく、シンガポールなどは公用語が4種類で、ヨーロッパでもベルギーではフランス語圏とオランダ語圏があって、標識も2か国語対応です。今回は1か国で複数の言語が話される国の中のスイスから最大の都市であるチューリッヒを取り上げます。

 
 スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語それにスイスの狭い特定地域で離されるロマンシュ語と定められ、鉄道などの公用期機関では3~4か国語が併記されています。ただ、切手などセマイスペースでの国名はラテン語がつかわれています。この4種類の言語は、全国で平均的に使われているのではなく、地域性があるようです。今回紹介するチューリッヒは、ややドイツに近いこともあって、ドイツ語が多く話されているようです。

 
 チューリッヒは、スイスのほぼ中央部にあって、首都ンおベルンを差し置いて最大の都市であり、日本からの直行便もチューリッヒ空港に到着します。空港には鉄道も乗り入れていて、市の中心部へのアクセスも便利です。人の動きが首都ではなくチューリッヒに集中するのは大都市ということだけでなく、ヨーロッパの金融の重要な中心都市の一つであるからです。このためか、市の中心部には商店や金融機関などは多いのですが、あまり文化の香りを感じない、商売人の町とという感じもします。それでも、中央駅からリマート川両岸にかけては、教会や雰囲気の良い町並みも存在するようです。

 
 チューリッヒ中央駅は、日本には少ない頭端式の駅でリマト川に突き当たるような形で、チューリッヒを経由する列車は、ここで向きを変えて出ていきます。市内には、日本では少なくなり、ヨーロッパの都市ではどこでも見かける路面電車が走っていて、路線バスに比べて観光客も安心して移動ができます。チューリッヒの路面電車は、幅の狭いやや古風な電車が連結されて走っていました。

 
 中央駅から、リマト川沿いにチューリッヒ湖に向かって南にしばらく行くと聖ペータ教会で、ヨーロッパ最大の教会の時計が塔の上に付けられています。暑気の教会は8~9世紀に作られたと言われ、13世紀にロマネスク様式で建てられ、15世紀にはゴシック様式で身廊が再建されたそうです。一方、リマト川を対岸に渡り、さらに南に進むと2本の塔が印象的なグロスミンスターがあります。最初の教会は9世紀に建てられ、2つの塔は15世紀ごろにロマネスクで建てられています。

 スイスと言えば時計で、聖ペータ教会の大きな時計もそのことを象徴しているようです。ただ、機械式の時計は、美術品的な価値に変質し、精度では水晶時計にはかないません。この水晶時計の分野では、世界で初めてクォーツの腕時計を我が国の精工舎が作って以来、実用時計の分野では日本が世界を制したと言えるでしょう。50年前に作られた最初のクォーツ腕時計は、当時の小型車と同じくらいの火カウだったそうで、当時の開発者は\100ショップで売られるようになるとは夢にも思わなかったかもしれません。時計は時を刻む振動子の振動数が高いほど精度を高くでき、現在世界標準となるセシュウム発振器を使った原子時計の精度は1億年に1秒以内と言われていますが、いったい誰が測ったのでしょうか。


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