世界遺産と日本/世界の町並み w/IT

世界遺産と日本/世界の個性的な町並みをITを交えた筆致で紹介します。

タリン市役所の塔にはエレベータは無く上るのは大変ですが市内が一望で、海の向こうにフィンランドも見えるかも(エストニア)

2017-10-08 08:00:00 | 世界遺産
 バルト三国の紹介が2回続きましたが、エストニアの首都であるタリンも外すわけにいきません。こちらも2度目の紹介ですが、他の2か所と同様に写真を増やして視点を変えたいと思います。

 エストニアは、バルト三国で一番北東よりに位置し、バルト海を隔てて北側にはフィンランドがあります。首都のタリンは、バルト海に面していて、町の北にある港からは80km先のフィンランドのヘルシンキなどに行く大型のフェリーが出港していきます。青森港と函館港との間が約100kmあるので、こちらは随分と近い距離なので高速船だと1時間半の距離になります。このため、タリンの町にはフィンランドからの人が目立ちます。

 
 
 
 旧市街は、城壁に囲まれた1km四方にも満たないエリアで、西側には小高いトーンペアの丘があります。旧市街へは、一般的に東の城門のヴィル門から入ることになります。まっすぐ西へ進むと旧市庁舎広場で、市庁舎の64mの塔に上ることができます。勿論エレベータは無いので自力で上ることになります。かなりきつく、特に下りは足が笑いますが、てっぺんからの眺めは旧市街が一望です。トーンペアの丘よりも高く、北側には市街の向こうにバルト海が横たわり、フィンランドまで見えるのでは?とも。広場の近くには、15世紀に創設されたという薬局が現役で営業を続けています。ヨーロッパでもっとも古い薬局だそうです。

 
 
 この広場から北に向かうと、いくつかの教会があり、やがて三姉妹ホテルが見えてきます。リガには三兄弟の館がありましたが、こちらは3軒の商人の館で、現在はホテルとして利用されています。さらに、城壁を北に抜けると、ふとっちょマルガレータの塔があります。かつての砲塔で、現在は海洋博物館になっています。さらに、北に行くとタリン港で、ヘルシンキなどへの大型フェリーが停泊しています。

 
 港から東北東に7kmほど路線バスで15~30分くらい行くとピリタで、ビーチとヨットハーバがあります。そして、道路を挟んで反対側にビルギッタ女子修道院跡(ピリタ修道院)があります。15世紀に建てられ、16世紀にロシア軍に破壊されるまでは当地では最大の規模を誇ったようです。そばには、現役の女子修道院が建っていますが、ファサードと壁だけになってしまった、かつての修道院の建物は、マカオの壁だけの聖ポール天主堂跡と同様の存在感があります。

 
 
 
 
 バルト三国の他の首都と同じく、タリンでも多くの教会があり、それぞれが個性的でした。ドミニコ修道院、聖ニコラス教会、聖オレフ教会、聖ピータ&ポール教会、聖ミカエル修道院、アレクサンドル・ネフスキー聖堂、大聖堂、ニクリステ博物館(教会の転用)と午後2時から回った教会です。ただ、日本の都市の神社仏閣の数から考えれば、キリスト教国のバルト三国では当たり前なのかもしれません。

 
 これらの内、アレクサンドル・ネフスキー聖堂は、トーンペアの丘にあり、真っ白で丸いドームのある典型的なロシア正教教会の外観をしています。この教会では、2組の結婚式に遭遇し、そのうちの1組では式に参列してしまいました。ヨーロッパの教会では、よく結婚式に出会いますが、ほとんどはオープンで部外者であっても、二人の門出を祝福したければ参加は自由です。同じキリスト教でも、国や教義によって、式次第は微妙に異なるようです。

 
 一方、教会を転用したニクリステ博物館にはパイプオルガンがあり、音響効果も良いため週末にコンサートが開かれます。筆者も、Concert today!の看板を見つけ、夕刻から出かけなおして聞くことができました。リガ大師堂の時と違い、プログラムはバッハなどオーソドックスなもので、奏者はエストニアのオルガニストでした。どちらかと言えば、観光客向けなのかもしれません。

 タリンと言えば、インターネットを通じて映像を含めたパソコン間の電話ができるSkypeが開発された場所です。Skypeは、特定のサーバを持たないP2Pという技術を使ったユニークなシステムでした。一言でいえば、親分の支持を仰がないで、みんなで相談をして接続相手を探してつないでしまうという仕組みです。とこrが、使い勝手が違ってきて、宣伝が変に入るようになったなと思っていたら、いつの間にかMicrosoftに乗っ取りられてしまっていたんです。仕組みもP2Pではなくなってクラウドベースになりました。確かにサービスは増えたのですが、個人情報を始め、色んな情報がMicrosoftに管理され不気味です。


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