4月5日(金)~6日(土)の長瀞プチ旅行のつづき。
長瀞町は町の全域が、県立長瀞玉淀自然公園区域に指定されている。特に旧親鼻橋から旧高砂橋に至る荒川の両岸は、名勝及び天然記念物保存区域として指定されており、なかでも岩石段丘、いわゆる『岩畳』の広がる長瀞渓谷は、地質の宝庫として貴重な天然資源を誇っている。(長瀞町Webサイトより)
荒川は、この岩畳一帯で青く淀んだ瀞になって美しさを増し、付近一帯の景観は舟下りの観光客の目を楽しませている。古くから景勝地として知られ、かつて宝登山神社の参拝客は岩畳で月を愛でながら宴会を催したという。
岩畳は結晶片岩が荒川の流れによって侵食されてできた河成段丘。激しい川の流れによって川原の礫(れき)に覆われておらず、岩盤がむき出しになっている(岩石段丘)。断層の動きで岩石が砕かれたところを荒川が侵食してできた対岸の岩壁は「秩父赤壁」と呼ばれている。(ジオパーク秩父Webサイトより)
これまで、宝登山に上ったり(ロープウェイで)、宝登山神社やハナビシソウ園、埼玉県立自然の博物館などを訪れたりしたが、岩畳と川下りはまだだった。
そこで、今回の旅行では、岩畳を見ること、川下りを経験することも目的にした。
4月6日、ホテルから徒歩で北桜通りを長瀞駅まで行くと、「長瀞ラインくだり」の受付けがあったのでチケットを購入する。(川下りをする運営会社は3社あるようだ)
河原に降りると間もなく乗船の案内。(↓後で撮った乗り場風景)
舟の前後に船頭さん。いろいろ話してくれるのは後ろの方で、先頭の方は前方に目を配ってる。
急流のところでは、船頭の合図で脇のシートを皆で上げて飛沫を避ける。それでも、頭に飛んできた。
長瀞の名の由来は、瀞(川の流れの静かな部分)が長いことによるそうだ。
河原にクレーンの付いたトラックがとまっていた。ゴール地点だった。最初は何?と思ったが、スタート地点に舟を戻す必要があるわけで・・・納得。
川下りは約20分。船頭さん曰く、水量がある時は早いので短い。増水時や渇水時、風雨の天候によっては営業を見合わせるそうだ。今回は気持ちの良い舟下り日和で良かった~。
バスで長瀞駅まで戻り、駅周辺をまわってから、岩畳(いわだたみ)を見に行った。
岩畳は、幅(東西)80m、長さ(南北)500mあり、パイを重ねたような構造になっている。
川の際まで行けるのは最南端の上り口あたりだけ。岩畳では川沿いにロープが張られ立入禁止になっていた。
岩畳の上では、岩の隙間から草が生え、樹も伸びている。たくましい。
岩畳の中央付近に立てられていた「観察MAP」は、皆に見てほしいものと思えたが、ここまで来る人は少ない・・・。
対岸は「秩父赤壁」と呼ばれ、南北方向の断層にそって深く削られてできた断崖。高さ100m、幅500m。
「ポットホール(甌穴:おうけつ)」は、かつて川底だった頃に、渦を巻く急流によって石が回転し、長い年月をかけて岩をけずってできたもの。これは径1.5m以上ありそう。他にも小さい丸い穴が幾つか見られた。
岩畳には「四十八沼」と呼ばれる大小さまざまな沼が点在している。川が岩畳の上を流れていた頃の渕の名残。枯れてないのは増水等によるのだろう。
ということで、長瀞で名の知れた川下りと岩畳を実感できた。
この後は、土産物屋などを見て回り、北桜通りの桜を見ながらテクテクとホテルへ向かった。