シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、メスグロヒョウモン

2016-10-30 | 自然・環境とか
森林公園のフジバカマ群生には、前回のアサギマダラの他にもチョウがいた。せっかくなので、これらのチョウも調べてみた。〈散歩日:10月16日〉
 
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族。
・本州~沖縄まで分布するが、もともと南方系のチョウで、幼虫がパンジーなどスミレ類を広く食べることから園芸植物にまぎれて広がったのと温暖化の影響で北上しているようだ。冬は幼虫や蛹で越冬する。
・前翅長35~45ミリ ・成虫の時期は4月~11月 
 
◎ツマグロヒョウモン〈オス〉 翅の表側はヒョウモンチョウ類に典型的な豹柄だが後翅の外縁が黒くなっていることで他種と区別できる。
 
 
ツマグロヒョウモン〈メス〉は、前翅の先端部表面が黒(黒紫)色地で白い帯がある。翅の裏は薄い黄褐色の地にやや濃い斑点があり、前翅の根元側の地色はピンクで、オスとは様相が異なる。
チョウは雌雄で翅の模様が違ったり、季節によっても変わることがあるようだ。
ちなみに、ツマ=褄は、端の部分のことで、和名の由来は翅の先が黒い=ツマグロ(褄黒)ということから名付けられたようだ。
 
(チョウのことはほとんど知らないので、当初、次のヒメアカタテハをツマグロヒョウモンのメスと紹介したが、ジダンさんから指摘をいただき修正した。改めて確認すると白い部分とか豹紋とか確かに違う。チョウは難しい。)
 
 
ヒメアカタテハ(姫赤立羽)は、タテハチョウ科タテハチョウ亜科。
・日本各地に分布する。移動性が高く、夏から秋にかけて、温暖地から寒冷地に向かってどんどん分布を広げる。幼虫または成虫で越冬する  
・前翅長25~35ミリ ・成虫の時期は4月~11月
 
◎ヒメアカタテハ 前翅の先端は黒地に白の斑点、前翅の中央部には橙色地に黒の斑点がある
 
 
 

メスグロヒョウモン(雌黒豹紋) タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族。
・北海道~九州に分布する ・前翅長35~45ミリ 
・成虫の時期は6月~真夏は一時的活動停止(夏眠)~9月~10月
翅の模様が雌雄で全く異なる蝶の代表種。オスは典型的なヒョウモンチョウ類の体色をしているが、メスには豹紋がなく、和名通りで黒(青緑)地に白色紋および白帯がある。
 
◎メスグロヒョウモン〈メス〉 翅が黒っぽくというよりも焦げ茶色。こういう色もあるようだ。
 
 
 
残念ながらオスは撮ってなかった。ツマグロヒョウモンと同じと思いスルーしていたのかもしれない。名前も「メス」で、オスの立場の弱いチョウだ。ガンバレ。
「他の大型ひょうもん類に比べて敏感で、近づくことが難しい」との記載があった。だとすればラッキー。
 
コメント (6)
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