シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

初めての抜歯~抜歯は手術のひとつです~

2012-11-22 | 思う事、私の事

(以下は私の“初めての抜歯”体験記なので、興味の無い方はスルーしてくださいな。)

一昨日の20日は、いつもの歯医者から紹介してもらった「三井記念病院 歯科口腔外科」で、予定通り左下奥歯の2本を抜いた。(いつもの歯医者は万一のリスクを考え、「私は抜きません」とこの病院を紹介した。)

初めてのことで・・・感想としては「抜歯ってこんなに大変なことだったんだ!」

会社から病院に行く際、「血だらけになりますよ」とか「手術がんばって」とか言われて、そんな~大袈裟だな~と正直思っていた。

ただ、歯の土台が無いに等しいので、動脈の絡み方によっては大変なことになる・・・というようなことは、いつもの歯科医から言われていた。まぁその心配は大丈夫だったのだが。

予約時間から待たされること1時間10分後の午後12時40分に入室。
先生曰く、抜歯後は「唇のあたりが麻痺する。痺れるような感覚になる場合が多い」「若い方ならそのうち治るけど、今の年齢だと一生治らない」「やってみないと分からない」・・・・・えーそういうのもあるのか!と。

次第に気分は暗くなる。「次回にしますか?」と聞かれたが、そこは「今日やってください!」とキッパリ(でも小声で)応えた。

麻酔をうつ。麻酔は歯の治療の時にもうたれていたので問題無いと思っていたら、やはり抜歯用は違うものだ。思わず声が出るほど痛かった。しかも何本も・・・。

「麻酔が効くまでこのままお待ちください」と一人残された時に、心が折れそうになった。
抜歯自体は麻酔が効いているので痛くはない・・・が、けっこう力を込めているのが分かる。そんなに!だとしたら・・・「じゃ縫いますね。」やっぱりそうなんだ。

今後の予定や注意を聞いている時には、ただただうなだれていた弱い私。
『抜歯後の注意』という冊子を渡された。表紙には「抜歯は手術のひとつです。出血や感染を防ぐために次のページの注意をよくお読み下さい。」と記してあった。

初めてのことで知らなかったとはいえ、甘かった。抜歯は手術なんだな。歯を抜くというのは大変なことだ。
これまで、歯を抜くという他人の話を聞いても「そうなんだ」と軽い気持で話していたと思う。これからは他人の抜歯の痛みが分かる男になれそうだ。


止血のためのガーゼを30分かんだままにしてと言われた。口の中が血やら唾やらで一杯になりそうだが、飲み込むのも嫌なのでガマンした。
処方薬を受け取ったあと、そこのトイレでガーゼを取り、ぺってした時はスッキリした。

「血が止まらない時は再度止血ガーゼを使って」とはいうものの、口の中が血だらけなので、止血されたのかどうかも分からない。1時間ほど経った後に(もう良いかな?と)試しに水でうがいをしてみたら、縫った所が痛ー!
屯服薬を飲んで、分からないけど止血ガーゼを使う事にした。

その後、遅いランチはジュースだけ。
夕飯は妻が気をきかせた(?)スイトンだった。具材をさらに細かくし、流し込むように食べた。(翌日の夜も同じ。)

深夜、午前2時頃目が覚めた。歯が痛ーい!これは屯服薬を飲まないと。ベッドから出ると一気に震えがきた。寒~い!ガチガチ震える。薬を飲むのも一苦労だ。何でこんなに寒いのか?ベッドに入ってからもしばらく震えていた。何なんだ!

 

21日の朝、抜いた周囲が大きく腫れてきた。こんなに腫れて大丈夫なのか心配になる。この日は終始マスクを着用した。
朝食抜きで会社に行き、しばらくしてから病院へ。病院の予約は前日と同じ午前11時30分だったが、それほど待たされなかった。

先生がピンセットみたいなものを下唇の周り数か所にあてながら「何本あたっていますか?」と聞く。私の答えは正解だった。「良かったですね。麻痺は無いですよ!」オーそれは助かった~。

消毒はチャッチャと終わったのだが、先生曰く「だいぶ腫れましたけど、明日はもっと腫れますから、ビックリしないでください。」え~!そうなの~。看護婦も「明日がピークですよ」という。誰か抜歯のスケジュールを事前に渡してくれないものか。

この後、会社で必要な買物をするためアチコチに行かねばならず、非常に疲れた。お昼も柔らかいパンなら大丈夫かな?と思ったが、結局飲み込むようだった。

この日は急ぎで厄介な仕事があったので頑張っていたのだが、夕方あたりから熱を感じてボーっとなるときもあり、その仕事が間に合うかどうか分からない、というか明日来れるのかも自信が無くなってきた。

上司からは、「引き継いでやるから分かるようにしておいて。明日は無理しないで」と言われた。ありがたい・・・が分かるようにまとめるのが、またやっかいなことで、早めに帰ろうとしたものの、結局会社を出たのは午後8時をゆうにまわっていた。

会社から出てすぐの信号待ちで、軽くガチガチ震えた状態になる。これで帰れるのか?と危ぶんだ。
職住が近いならそんなことも考えないのだろうけど、無事に行けるのか?帰れるのか?は遠距離通勤者(?)にとって大事な判断事なのだと改めて思った次第。

電車は暖かくホッとしたが、も~早く横になりたい!との思いだけ。
駅を降りてから自宅までがまた寒くて辛かった。自宅までがこんなに長く感じたのは坐骨神経痛の時以来だな。

抜歯してから、通常よりも唾がでるように思う。身体の治癒力が働いているのだろうか。しかし、唾を飲み込もうとすると歯ぐきやノドが痛い。しかも鼻が詰まり気味ということもあり、なかなか大変。身体が固くなりそうだ。寝る時は苦労にさえ感じた。

 

そして、今日は腫れが首にまで拡がった。まだ熱っぽい。寒い外に出て会社までの行き帰りをするのは無理があると思い、お言葉に甘えて会社を休むことにした。

今朝は、また新しい体験をした(発見をした)。うがいをすると、赤茶色の繊維が柔らかく固まったような物体やその細切れのようなものが、口の中から出てくるのだ。
大きなものは1センチ以上ある。食べたものが歯に詰まるサイズと量ではない。これには驚いた。

抜いた所が関係しているのだろうか?そういえば、傷口を舌で触ったりしないようにとも言われていたので、気にしないように鏡で見るようなことも避けていた。

さすがに、これは見てみようと思ったものの、腫れで口が大きく開かないので奥まで見えにくい。洗面から陽が当たる所に移動し手鏡で見てみると・・・奥歯2本+その土台などがごっそりと無くなった上に、赤茶色のものが乗っかっていた。

手で取りたい衝動にかられるが、そこはガマンし再度うがいをした。
傷ができた後は、身体の表面であればカサブタができるが、口の中なのでその代わりなのだろう。薬のせいか身体の治癒力なのか分からないけど不思議なモノだ。


明日からは会社が休みなので、ちょうど良かった。安静にしておこう。(連休なのにもったいないとも言えるのだが。)
月曜日も病院に行かねばならない。抜糸とか検査の結果とか・・・。

傷が落ち着くまでお酒は飲むな!ということだが、それはどこで判断したら良いのだろう?今度先生に聞いてみよう。
とりあえず、3日間禁酒した。(というか飲む気にもならないけど。)あと数日は続くだろう。こんなに長くお酒を飲まないのは何年振りだろう。

タバコのことは何も言われなかった。傷に良くないことは分かる。1本吸ってみて、その直後うがい薬でモグモグ。問題なさそうだが、それ以上に吸う気にもならない。

 

それはそうと、私の左の上の奥歯も抜歯予備軍だと言われている。勘弁してほしい。もう嫌だ。でも、良くならないのだからいつかは・・・だろう。何とかならないものか。

それに、今回抜いた所には、そのうち入歯を入れることになるハズだ。初めての入歯!?どうなんだろう。ピッタリ合うものなのか?痛くないのか?手入れは・・・?

虫歯が出来にくいものだから、何十年も歯医者に行かなかったおかげでこんなことになっている。
法律で義務付けられている企業健診に歯科検診を加えることを公約する政党・立候補者はいないものか。それに、学校教育でももっと歯のことを教えるべきだ。小学校のC1とかC2以降何も無い。(あったかも知れないけど覚えていない。)

「抜歯は手術のひとつ」。私のようにならないよう、若い方は充分気をつけてほしいし、然るべきところから適切な情報を与えてほしいものだ。

 (日々、少しずつ書いていたものをまとめたので、文章としてはまとまってないかも。それに、長くなったな~。)

コメント (9)
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