先週、社用のついでに千代田区の『万世橋(まんせいばし)』を初めて渡った。
橋のたもとにあった案内によると、ここより少し上流に筋違橋門があったが明治5年(1872)に解体。不要となった石垣を転用して、門跡に東京最初の石橋が架けられ「万世橋」と命名。この橋は明治39年(1906)に撤去。
この場所に初めて橋が架けられたのは、明治17年(1884)のこと。上流の昌平橋が流失したためここに代用の昌平橋が架けられた。上流の昌平橋が復旧すると、この橋は新万世橋と改称。明治36年(1903)に鉄橋に改築され万世橋と再度改称した。
つまり、「万世橋」という名前では少し上流の橋が最初で、「この場所の橋」としては代用「昌平橋」が最初の橋ということになる。なかなか複雑な橋だ。
現在の橋は、関東大震災の後の昭和5年(1930)に掛け替えられたもので、長さ26m、巾36mのアーチ橋だ。
ここの橋のきわには何コレ?があった。↓こちらは北側(秋葉原側)で歩道より下に窓がついている。部屋?歩道から階段で降りられるようになっている(今は閉められている)。
反対側の南側(神田側)にも同じように窓がある。
調べてみると、北側の橋のふもとの広場、機械室、船着場は地下鉄銀座線建設時の名残だという。へ~~だ。
東京は水路が発達していたから船でも資材を運搬したのだろうな。機械室では何をしていたのだろう?南側も機械室なのだろうか?一度みてみたいものだ。
橋の上から下流を臨む。この水路のような川は「神田川」。♪3畳1間の小さな下宿・・・の窓の下に流れていた川だが、ここではその雰囲気は無い(あれはもっと上流だ)。
反対側を見ると「万世橋駅」跡。ガードレールが汽車ポッポ。
後の交通博物館があった所には、「JR神田万世橋ビル」がほぼ出来上がっている。来春には開業するようだ。http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120701.pdf
交通博物館にも行ったことがなかったし、この辺りはまったく知らない所だったけど、少し興味をひかれた。