シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

「、」はどこに?

2008-08-19 | 豆知識的な…

昨日まで、西村京太郎の文庫を読んでいたのだが、途中で「何故こんなに読点(テン)が多いのだろうと」と気づいた…というか思った。例えば、十津川・亀井が、奈良の大仏に立ち寄った時の説明文章を抜き出すと、
『大仏の横には、大きな穴をくり抜いた、穴があって、その穴は、大仏の鼻の穴の大きさと、同じで、その穴を通り抜けると、幸運が訪れると書いてある。・・・』
どうなんでしょ?テン「、」多くない?1~3箇所は無くても大丈夫なんじゃないの~とね。

この文庫は2005年4月に双葉文庫から刊行されたもの。同じ西村さんの文庫でも他の会社だったら違うのかも知れないし、発行した年代とかによっても違うのかも知れない。この文庫は文字の大きさも大きいので、小説初心者にも読みやすく、分かりやすい(意味がとおり易い)ようにしているのかも…実際の所は分からないけどね。

んでも、テンのつけ方ってどうすれば良いのだろう?ルールって無いよね~とは思うけど。そこでカチャカチャしてみると、学習院の初等科(小学校)で教えている規則を紹介しているサイトがあった。これによると、
 1.受ける言葉がすぐ続くときはつけない。離れているときはつける。
   (例:ぼくは、おじさんの家に行った。)*受ける言葉は「行った」 
 2.2つの文からなる場合は間につける。
   (例:雨が降ったので、遠足は中止になった。) 
 3.読点が多すぎてくどい場合は、1.の読点は省いてよい。
   省ける読点が2つある場合は、受ける距離が近い方を省く。
   (例:きのう、ぼくはおじさんの家に行った。)

他のサイトでは、
 a.漢字が連続したりひらがなが連続したりして、読者・第三者が読み誤らないようにつける。
 b.読み誤った結果、読者・第三者に、書いた意図が誤って伝わらないようにつける。
 c.一文が長くなってしまった時、読者・第三者が読むうえで(視覚的に)息継ぎできるようにつける。
 d.文章の見た目のバランスをよくするためにつける。

ということから「従って読点を上手に使っている文章は、書いた者が非常に理路整然と物事を考えて書いたから、というわけでなく、単に書いた者と読者との呼吸がたまたま合った、ということに過ぎません」という。

なるほどね~と思う。前述の西村さんの文章は、読み誤らないけど「たまたま」私との呼吸が合わなかった。という理解で良いわけだな。また、最初の法則的なことは、読み手にしてみるとそれほど関係ないことだけど、そうすることで、読点の使い方がうまく、歯切れがよい(リズムがある)文章になるのだろうな。

書いた人の美的感覚が表われるのが読点の性質なのでしょう」とも書かれていたが、私が書いている日記など、私の感性のみで適当にテンをうっているので(美的感覚とは無縁?で)、他の方が読まれると・・・読みにくいのでしょうね。申し訳ないです。(でも改めることは難しいので、何卒ご容赦願ますだ。)

ところで、某サイトに『黒い目のきれいな女の子がいた』という文章は、8通りの内容に読めます。という課題があり、答えは書かれていなかった。考えたのだが…8通りも分からない???だから・・・しょうがないな~。

コメント (3)
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