シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

人生の手遅れ

2008-03-28 | 思う事、私の事

「粉飾決算」という小説を読んでいる。50歳で、それまで勤めていた商社を退職し、作家活動を始めたという「高任和夫」作。
図書館でタイトルを見、その昔よく読んだ城山三郎、清水一行などを思い出し、こういうのも久しぶりに読んでみるか(図書館に行き始めてから、これまでは推理・サスペンスのみ)と借りたもの。
で、経済小説と思いながら読んでみると、それほど硬くなく読みやすいと思った。これなら、また借りても良いかなと思っている。

さて、文中で興味を引かれる一節があった。
商社に勤めているが、リストラ間際の父親(主人公)と、三流大学卒業を控え就職活動で苦労している息子の会話。
入社試験を何社も回った息子が言う「・・・社会を知る方法は他にもあったと思うけど、今となっては残念ながら手遅れだね」それに対し、父親は「そんなことはない」「人生に、手遅れということはないと思うね」と話す。

「人生に手遅れということはない」というのは、どこかでも見聞きした言葉のはずだが、なんとなく新鮮に感じた。受け取り方は人それぞれでしょうけど、昨夜帰宅までの徒歩中、これを思い出しながら歩く足取りは…軽かった。少し楽に・少し明るくなった?ような。

そして今日、「人生に手遅れはない」かもしれないけど、皆がそう思ってないと&私に対してそう思ってくれないと出来にくいし、いつから始めても良いものだとしても、残り時間(日数)は少なくなる一方だし……そう思うと、少し難しく・少し暗くなった。
新鮮だと感じただけに、やはり直ぐにクサッタようだ。

コメント (4)
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