(写真:国道は所々でこのような…)
2年前、私は前の会社で業界の視察旅行が催され、会社の代表として参加することになった。行き先はタイで工場や研究所を訪ねるのが目的。
朝、成田を出発し、現地のホテルにつきTVをまわしていたらNHKが映る。衛星放送なのだろう「さすがNHKだな~」と関心していたら、震災のニュースだった…「エッ!」。
実家には何度電話しても繋がらない。嫁さんに電話したら連絡があったという。人は大丈夫だと分かり一安心した。ただ、被害状況が分からないし、地元には親戚や友人もいる。どうなっているんだ~?
…電話は繋がらない。
徐々に人の安否や建物・道路の状況が分かってきた。
国道は寸断されしばらく通れないし、他の道はどうなっているのか分からない、余震は続いているのでまだ危ない、来ないほうがよい…という。
気持ちは焦っていたが、家(埼玉)にいても何もできないのは同じ。気落ちしてもしかたない…。
旅行中、一人でいる時に「どうですか?」と聞いてくれる人もいれば、その話をあえてしないで、声をかけてくれる人もいる。中には阪神で震災にあった方もいて、二人で話す時には特に気遣ってもらった。
この時に一緒に行動してくれた方達のおかげで、旅行中は有意義に過ごすことができた。本当に感謝している…今でも。
震災はもちろんだが、この旅行も私にとって忘れられない出来事となった。
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