草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

東アジアでの有事に備えて日本は大急ぎで対応すべきだ!

2018年01月03日 | 思想家

新年にあたって、私たち日本人が認識すべきは、従来のやり方ではもはや通用しなくなっているということだ。以前には考えられなかったようなことが、今目の前で起きているのである。高坂正堯は平成4年に世に問うた『日本存亡のとき』で、世界の変化に敏速に対応できるかが、日本政治の課題であることを指摘していた▼「たしかに、歴史をふり返ると、日本はある時期には国際関係がまるで存在しないかのように、自国に注意を集中し、自らの体制を運営して生きる。しかし、外の世界が大きく変化し、それを無視しえなくなると、大急ぎで対応し、かなりの変革をおこなう。問題はそれが間に合うかということであり、急ぐためのコストである」▼高坂はうまくいった事例として、明治維新を挙げている。それと同じような事態に日本は直面しているのだ。戦後70年以上にもわたって、安全保障のことはアメリカに頼り、自国の経済にばかり目を向けてきた。それが成り立たなくなってきたのである▼どのように変えていけばいいのかに関して、党利党略をめぐっての対立はあるにしても、まともな議論はまったく行われていない。これまでの解釈改憲から、一歩踏み出すときであるにもかかわらず、未だに神学論争をしている始末である。憲法9条を改正し、自分の国は自分で守るようにするとともに、世界的な立場からの国家建設を目指さなければならない。もはや付け焼刃ではすまなくなっているのである。


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