草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中共一辺倒の広辞苑(岩波書店)の「台湾」記述を嗤う!

2018年01月13日 | 思想家

岩波書店が消えてなくなるのは時間の問題である。広辞苑での「台湾」をめぐる表記で、中共の言い分に立って書いているのは、時代遅れの主張に未だにこだわっているからだろう▼創業者の岩波茂雄は東大の哲学科を卒業したこともあり、当初は西田幾多郎や和辻哲郎らの京都学派との付き合いがあった。それほど左傾していたわけではない。昭和2年に岩波文庫を発刊し「心理は万人によって求められることを自ら欲し、芸術は万人によって愛されることを自ら望む」との「読書子に寄す」を掲げるなど、翻訳物を通して啓蒙的な役割を担ってきた▼節目となったのは戦後のことである。月刊誌「世界」が昭和21年に創刊され、当初は岩波の意向を受けた編集方針を維持していたが、彼の死後は岩波文化人と呼ばれた者たちの執筆の場となり、東西冷戦下にあっては、東側のスタンスに立った。このために、それまで執筆陣の中心であった和辻哲郎、安倍能成らのオールドリベラリストは「心」グループを結成し、岩波書店と袂を分かつことになったのである。それでも戦後の一時期は、岩波の本は絶対であり、本屋に置いてもらうのではなく、置いてやっているといった、強気の姿勢が目立った▼今では状況は一変した、時代遅れの執筆陣による難解な本というレッテルが張られ、若者はまったく見向きもしなくなった。ソ連が崩壊し、中共の覇権主義が強まっているなかで、NHKや朝日新聞と同様の道を歩んでいる。広辞苑をめぐって日本国民の世論を無視するような記述をするのは、すでに岩波の時代が終わったことを、認めたくないだけなのである。


にほんブログ村

←応援のクリックをお願いいたします。

政治 ブログランキングへ

白虎隊探究 世紀を超える精神風土 会津教学と藤樹学への招待
 
ラピュータ
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする