ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和12年度海軍志願兵の栞(海軍省)から④

2009年03月30日 05時40分52秒 | Weblog
 昭和12年度の海軍志願兵の栞の内容を紹介してきましたが、今日は志願者心得の項を掲載します。
 海軍兵は入団すると、最初は四等兵から始まります。約5ヶ月間海兵団で教育を受けて三等兵になり軍艦に乗ることになり順次進級していくことになっています。海軍志願兵の現役期間は5年で、志願すれば更に2年延長できます。また、下士官に進めば6年の現役で同じように延長できます。また、階級が進めば、最高52歳まで現役を勤めることができるようになっていました。
 さて、栞に掲げられている「志願者の心得」は次の通りです。

(六)志願者心得
一、決心
 父兄や先輩によく相談して自分の年齢、学力、身体から考へて如何なる兵種に適するかを決め、若し希望の兵種が二つ以上あるならば第一志望何々、第二志望何々とすること。

二、出願
 市(区)町村役場に出頭して兵事係(課)に海軍兵志願の旨を申告してきめられた期日迄に願書を差出すこと。

三、準備
(イ)学科は高等小学校卒業程度の数学と読書を反復勉強して置くこと。
(ロ)身体の鍛錬に心懸け又悪い所はないかよく前掲の規格表に照らして見て置くこと。
(ハ)品行を慎み精神の修養に努め、あらゆる誘惑に打ち克つこと。
(ニ)検査前日には必ず入浴して身体を清め且耳や鼻の内部をよく掃除して置くこと。

四、検査当日の携帯品
(イ)青年学校手帳(青年訓練手帳)
(ロ)尋常小学四年以上の通信簿全部(通信簿なきときは学業証明書)及各種褒賞等
(ハ)鉛筆、ナイフ、消ゴム
(ニ)弁当及脱いだ衣服所持品等を包む風呂敷

五、検査開始時刻に必ず遅れぬこと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昭和12年度海軍志願兵の栞... | トップ | 昭和11年-千鳥川の愛護作業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事