ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

上鴨川住吉神社神事舞-中世の伝統を今に

2008年10月09日 07時00分08秒 | Weblog
 4日(土)夜、加東市上鴨川の住吉神社の鬱蒼とした杜に包まれた境内では、中世以来の伝統を今に伝える神事舞踊が奉納され、多くの人々がその貴重な伝統文化を堪能しました(宵宮)。
 この神事舞は、昭和38年(1963)に兵庫県の重要無形文化財に指定され、45年には国の無形文化財、52年国の重要無形民俗文化財に指定されている貴重な民俗芸能です。
 今年は祭礼日(4,5日)が土、日曜となったこともあり、訪れた人も多かったように思いますが、毎年カメラを持った人が垣ををつくるほど多いのも特色です。かつては研究者、今は写真愛好家、歴史マニアといった方々が多くなっているのではないでしょうか。
 こうした民俗芸能などの無形文化財の保存は地域の方々が担っておられるわけで、上鴨川では宮座組織によって厳格に神事が継承されてきました。近年は少子高齢化が進み、こうした祭りの維持が難しくなっているのが現状です。有形文化財は形があるのでいつでも目で見ることができますが、神事舞踊のような無形文化財はそうはいきません。今、世界では無形文化財のもつ価値に対する注目が高まっています。
 境内では加東市のケーブルテレビの中継も行われていました。加東遺産10選にも選定されているこの貴重な神事舞がより多くの市民に知ってもらう機会になり、無形文化財の保存に対する関心が高まればと思いました。
 
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