ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

佐保神社の玉垣-大阪や姫路の商人の寄進

2016年05月25日 04時35分45秒 | Weblog
  

 佐保神社(加東市社)の瑞神門の脇の大ケヤキの辺りの玉垣に刻まれた寄進者の字を読んでみました。
 「大正元年九月建立」と大きく刻まれており、今から104年前に建立されたものでした。外側には「高砂 米穀取扱商 (マーク)松本亀太郎」と寄進者の名が刻まれていました。佐保神社には米穀商関係の寄進物が他にもあります。まず、境内にある日露戦役紀念塔は大阪堂島有志の建立によるものです。また、境内の小祠、御大神宮さんの玉垣門柱には加東米穀取引所の文字が刻まれています。これは、明治から大正にかけて、社の田町筋に米穀取引所が設けられ、多くの米穀商が大阪堂島の米相場の情報を得て取引を行っていたことが背景にある、と故上月輝夫先生から教えていただきました。
 その並びの玉垣にも姫路、大阪、京都、加古川などの遠方の地名、金物商などの商売、商店の印、氏名が刻まれていました。
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