兵庫県の今年9月の推計人口は約537万2千人となっています。また、神戸市の人口が10月1日時点で、150万人を割ったという新聞記事が出ていました。神戸新聞に掲載される毎月の県内各市町の人口統計を見ても、人口は減少し続けています。
ところで、手許に明治25年発行の文部省検定済『新定 兵庫県管内地誌』があります。当時の高等小学校で実際に使用されていた教科書です。以前にもこの教科書を紹介しましたが、明治中期の兵庫県のことがよくわかります。写真は、神戸市のページの一部で、湊川神社の挿絵が掲げられています。
この『地誌』には、当時、兵庫県の人口は157万9千余とあります。また、神戸市の人口は、14万余。1万人以上の都会として、神戸の他、姫路、明石、尼ケ崎、西ノ宮が挙げられています。「市」は、神戸と姫路。明石も尼崎も西宮も「町」でした。