ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和13年-慰問の便り②

2009年03月06日 06時11分14秒 | Weblog
 昨日に続いて、郷土出身兵士への慰問の便りを紹介します。銃後を守る軍事後援会(社町)とともに社区(現加東市社)では社区銃後団を組織してさらに銃後の護りを確かにしていくことなどが書かれており、戦地の郷土出身兵を励ます内容になっています。今日の写真は叔父(故人)が出征していた中国戦線での渡河のようすです(昭和14年)。小さい頃、訪ねてきた叔父が中国での戦争の話をよくしていたことを思い出します。


拝啓 厳寒にて候に候処益々軍務御精励之段奉賀候
陳者貴殿御出征以来銃後の救護を全ふせん為め社町に於ては軍事後援会を組織し(町長ヲ会長とし)夫れ夫れ各団体に於て銃後を護り来り候処今回事変永続を慮り益々銃後の護りに必要なるを感じ社区に於て各教化団体と一般区民とを合体したる社区銃後団なるものを組織し(団長黒石丑吉氏)将来遺憾なきを期し度考へ居り候間何卒後向の事には御惣念なく専ら軍務に御精励被下度聊かながら御慰問の験として軽少なる慰問袋を銃後団に於て送附する事と致し候間御笑納被下度
益々貴下の御健康と武運長久を祈り前途を祝福して止まざる所に御座候 
                                 匆々

 昭和十三年一月十八日
          社区長  神田栄太郎
          副区長  末永仙太郎
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