ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和12年-青年学校生徒の軍事教練査閲④

2009年03月10日 05時44分03秒 | Weblog
 今日も昨日に続いて、昭和12年(1937)の社青年学校生徒の教練査閲の内容を紹介します。査閲教練の流れ(順序)は、整列(10分)、閲兵(10分)、各個教練(制式・戦闘)(30分)、部隊教練(密集15分、戦闘15分)、陣中勤務(40分)、分別・軍事講話・青年歌合唱・生徒への所見(30分)、国旗降下(5分)、所見開示(30分)となっています。県立社高等女学校の校庭だけではなく、警察署や裁判所周辺道路、東側の嬉野台地の西端にあたる地域も使われています。
 戦時中には学校で軍事教練が行われたと聞いていましたが、こうして指導計画をつぶさに読んでみると、具体的にどのような訓練をしていたのかがよくわかります。戦闘、斥候、陣中勤務など、まさに軍事訓練そのもので、用語なども聞き慣れない言葉があります。

※つづき
○陣中勤務
●伝令 複雑ナル事項ノ伝達 数事項同時ノ伝達 文書ノ伝達・・・言語、態度ノ明確 出発、帰着ノ動作 伝達正確ナリヤ
●救急法 止血法 結帯法・・・救急処置ノ普及及向上
●斥候 前進 捜索 発見 報告・・・躍進要領 注意力 報告要領 
●歩哨 
・複哨(二人哨)・・・敵兵発見 協同 報告要領
・対立 監視哨・・・監視要領 協同 報告要領
○分別
○軍事講話(試問)・・・軍事智識ノ普及 精神的□化ヲ図ル
○青年歌発表
○生徒ニ対スル所見・・・査閲官ニ於テ行ハル
○国旗降下・・・国歌合唱
○所見開示・・・(校長及指導員ニ)査閲官ニ於テ行ハル
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