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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

終末期医療の原則 胃ろう中止も選択肢に

2012-01-29 07:39:40 | 社会
胃ろう中止も選択肢に 終末期医療の原則、学会が改定(朝日新聞) - goo ニュース

高齢者の終末医療とケアをどう考えるかは大切な問題ですが「日本人はこの手の話にはおよび腰というか議論を尽くすなんて出来にくいですよね」

浜爺が考えるには自分の身について考えても急性期ともかく落ち着いた後「自発呼吸・自力摂取」が出来なくなったら:
もう(ケアは)結構です。逝かして下さいなんですがその時点で自分がそう言える状態かどうか不確定なのが問題です。
老妻は「その旨どこかに書いといたら」と冷たくのたまわってます。
遺言に書いてもそれは死後の話だから間に合わない。

そこで思いついたのだが「今は健康保険証の裏に臓器提供するかどうかの意思表示が出来る」のですよね。
もう一行下に「終末ケア望むか否か」を入れると明快になる。
もっともこの場合は法的措置が必要になるでしょう。

昨日28日日本老年医学会が発表したのは「立場表明」で拘束力がないそうだ。
でも「胃ろう造設」「呼吸補助」の適用は慎重にとはロウキー(控え目)だけど奥深い内容を含んでいる。
でもこの国は人の死をあっけらかんと話し合う風土がないんですよね。宗教団体もコメントしませんからね。
当面は長男によくよく延命治療はするなと頼んでおく事にします。



朝日新聞:
高齢者の終末期医療とケアについて、日本老年医学会は28日、胃に管で栄養を送る胃ろうなどの人工栄養や人工呼吸器の装着は慎重に検討し、差し控えや中止も選択肢として考慮するとの「立場表明」をまとめた。最新、高度な医療をすべて注ぎこむことは必ずしも最善の選択ではないと判断した。表明の改定は11年ぶり。

 終末期医療の手続きなどを定めた法的ルールはない。この立場表明にも拘束力はないが、高齢者医療に携わる医師が治療方針を考える際の基本原則とするもの。具体的な手順などを定めたガイドライン(指針)を作る際のもとになる。

まず、高齢者の終末期における「最善の医療およびケア」を「必ずしも最新もしくは高度の医療やケアの技術すべてを注ぎこむことを意味するものではない」と明記。高齢者の心身の特性に配慮し「残された期間の生活の質(QOL)を大切にするものだ」との考えを示した。

 その上で、高齢者が最善の医療およびケアを受ける権利の一環として「(おなかに穴を開け、管を通して水分や栄養剤を胃に送る)胃ろう造設を含む経管栄養や気管切開、人工呼吸器装着などの適用は慎重に検討されるべきだ」と指摘した。具体的には「本人の尊厳を損ねたり、苦痛が増えたりする可能性があるときは、差し控えや撤退を考慮する必要がある」と記した。
(引用終わり)


コメント
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