物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

冬桜

2017-11-18 18:00:00 | バラ科

コバザクラ(小葉桜)
<学名:Cerasus parvifolia (Matsum.) H.Ohba 'Fuyu-zakura'>
バラ科 サクラ属 落葉小高木



ほぼ毎年のように見に行っています。
桜山公園の冬桜です。


撮影日 2017.11.12: 群馬県

この季節に紅葉だけではなく、春の花、桜のお花見も一緒に
楽しめる場所です。



国の名勝および天然記念物に指定されている冬桜の名所です。



春と秋から冬の年2回、お花見が楽しめます。





特に11月中旬には冬桜と紅葉の競演が見られます。

綺麗な紅葉は別記事としてアップしてあります。(↓にリンク張ってあります。)


冬桜は、大島桜(オオシマザクラ)と豆桜の交配によって生まれた雑種
(山桜(ヤマザクラ)と豆桜(マメザクラ)の雑種ともいわれます。)
と考えられています。
最近では名前の通り、冬(10~1月頃)に咲く桜の総称としても
使われる
ようになりました。



花は中輪サイズで、白から淡いピンク色の小さな花びらを咲かせます。
葉っぱが小さいことから、コバザクラ(小葉桜)、
10~12月と4月の2回開花期があることから、シキザクラ
四季桜)と
呼ばれる
ことがあります。



桜の中では早咲き品種で、10月頃から開花し始め、11~12月にピークを迎えます。
2回目の開花期は3~4月頃で、この頃には葉っぱをつけているのが特徴です。







桜山公園のある藤岡市鬼石地区にはこんな言い伝えがあります。







ノアザミ

2017-11-16 06:00:00 | キク科



虫たちに大人気でした

撮影日 2017.08.6: 群馬県


ノアザミ(野薊)
<学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC.>
キク科 アザミ属 多年草







春から夏に咲くもっとも普通に見られるアザミ
高さは0.5-1m。葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。
茎葉の基部は茎を抱く。花期にも根生葉は残っている。


花期は5-8月、まれに10月まで咲いているものも見られる。
茎の先に紫色の頭花を上向きにつける。
頭状花序は筒状花のみで、直径は4-5cm。

総苞は球形で、よく粘る。



そう果は長さ約3㎜、無毛。冠毛は長さ約1.5㎝、
毛状に枝分かれし、基部は合着する。






初夏に咲き,平地に多い,花茎があまり分枝しない形 

画像クリック
夏から秋に咲く茎が良く分枝するもの



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の二型がある。



クサギ

2017-11-08 18:00:00 | シソ科

クサギ(臭木)
<学名:Clerodendrum trichotomum Thunb.>
(クマツヅラ科 クサギ属 落葉低木)
従来はクマツヅラ科に入れられてきたが、現在はシソ科に移されている。







北海道から九州、琉球列島まで分布
日当たりのよい山野の林縁や河原、沿海地などに生える。
遷移においては、藪の状態の所に侵入する最初の樹木として
先駆植物(パイオニア)の典型である。
高さ4〜8mになる。樹皮は灰色〜暗灰色。皮目が多く、
縦の裂け目ができる。
葉は対生。葉身は長さ8〜15cm、幅5〜10cmの
三角状ハート形〜広卵形で葉柄を含めて30cmにもなり、
柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生する。
葉をもむと独特の臭気がする事から臭木の名がある。
花期7月~9月。枝先や上部の葉腋から集散花序をだし、
芳香のある花を多数つける。

撮影日 2017.8.05: 群馬県
花びらは萼から長く突き出してその先で開く。
雄しべ4個、雌しべはその中からさらに突き出す。花弁は白、
がくははじめ緑色でしだいに赤くなる。

雄性先熟で、雄蕊と雌蘂の伸張と成熟に明瞭な差がある。
" 開花は午前中から午後の初めまでが多く、開花すると花冠は2日から3日にわたり開きっぱなしとなる。






開花初日では雄蘂は完全に展開するのに対し、雌蘂の展開は不完全で花粉の散布が行われ、この間は雌蘂は受粉可能になっていない。2日目になると雄蘂は下向きにしおれ、雌蘂は上向きになって柱頭が裂開し受粉可能となる。"

昼間はアゲハチョウ科の大型のチョウが、
日が暮れるとスズメガ科の大形のガがよく訪花し、
受粉に与る。花には甘い香りがある。
ヤマユリに似た香りのように感じます。

果実は紺色の核果で直径6〜7mmの球形。秋10〜11月に熟し、
赤いがくが開いて残るためよく目立つ。

撮影日 2017.10.28: 群馬県
果実は鳥に摂食されて種子分散されると考えられている。

赤紫色の萼は、果実の存在を知らせる役割を果たしている。







サラシナショウマ ~2017~

2017-11-06 18:00:00 | キンポウゲ科

サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
<学名:Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.>
キンポウゲ科 サラシナショウマ属 多年草




北海道〜九州の山地の木陰や草原に生える。
地下茎は不規則な塊状で横に長く伸び、根はひげ状。

今年もたくさん出会いました。

撮影日 2017.09.10 群馬県

茎は直立して40-150 cm、上部は分枝して短毛を密生するが、
下部は無毛。

葉は互生し、長柄があって大きく、下葉は35〜55cm、
3回3出、上部のものは2〜3回3出。葉柄基部は広がり
膜質となって茎を抱く。
小葉は卵形、欠刻縁、鋭頭または鋭尖頭、両面に
短毛を散生する。悪臭がある。


花期は8〜10月、長い枝に多数の白い花を総状花序に付け
両性花と雄花がある。

花柄は5〜10mm、密に短毛がある。花序は元も先も
同じぐらいの太さで細くなることはない。

萼片は広楕円状舟形で蕾を包み、
長さ4〜6mm、背に短毛がある。花弁は白色3〜5mm、
先は2浅裂し、共に早く落ちる。

雄しべは多数、長さ5〜6mm、
花糸は無毛で先が少し広がる。


袋果は1〜5、短毛があり、楕円形、長さ5〜10mm、
花柱は1〜2mm、先は少し曲がる。

ガラ(枯株)の記事    ⇒★

種子は長さ2mm、翼がある。


別名ヤマショウマ
葉には名前の「サラシナ」は若葉を茹で、アク抜きのため
水にさらし(晒し)て山菜として食べることに由来する。