物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

クガイソウ ~季節外れの花便り ①~

2017-11-26 06:00:00 | その他
季節外れに成りますが・・・


クガイソウ(九蓋草、九階草)
<学名:Veronicastrum japonicum (Nakai) T.Yamaz.
                                                     var. japonicum>
オオバコ科 クガイソウ属 多年草




本州近畿地方以北に広く分布し、山地や高原の日当たりの良い
草地に生育する。
茎は円形で直立し、株立ちになり、高さ80~130 cmになる。


撮影日 2017.08.6: 群馬県

葉は4-8枚が輪生し、長さ5~18 cm、幅2~5 cm、長楕円状披針形で
先端が尖り、基部にはごく短い柄があるか無柄で、縁には
多くの鋸歯がある。何段もの層になる。



花期は7~8月。茎先に穂状の長い総状花序をつけ、淡青紫色の
多くの小さな花をつける。花序は長さ10~25 cmになり、
花序軸には短い毛が散生する。



萼片は5枚で先が尖る。花冠は長さ5~6 mmの筒状で先端は4浅裂し
裂片の先端はややとがる。



雄しべは2本あり、花冠から長く突き出る。雌しべは1本



果実は果で長さ2.5 mmの卵形。


和名の由来は、輪生する葉が何層にもなってつくので、九蓋草、
九階草と名づけられた。
蓋(がい)というのは笠を数える単位だそうで、九層ぐらいあるということで「九蓋草」と名づけられた。
新しい分類体系ではゴマノハグサ科からオオバコ科へ移動された。
紫の花でよく似たものにヤマトラノオやルリトラノオなどがあるが、
クガイソウは葉が輪生している(1つの所から3~8枚出る)ので
見分やすい。