物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

アマナ

2016-03-23 06:00:00 | ユリ科
先日見かけていたのですが、朝方で開いていませんでした。
そこで今回午後開いた花を撮りにいきました。





撮影日 2016.3.5: 群馬県





アマナ (甘菜)<Amana edulis (Miq.) Honda >
ユリ科 アマナ属 多年草



アマナは地中に黒っぽい外皮を持つ広卵形の球根のある
チューリップに近い白い花を咲かせる小型の草花です。

かつてはTulipa edulisとしてチューリップ属に入れられていた。
チューリップとの違いは花柄に1対の苞が付いていることです。
チューリップの花柄には苞は付いていません。

葉は2枚、ほぼ同じ大きさのものが向かい合い線形で長さ10-25cm、
幅は5-10mm、中央がくぼんでUの字になっている。
色は緑色で裏面はちょっと紫がかり、全体に白い粉を吹いたような
感じに見える。


撮影日 2016.3.20: 群馬県

早春にこの葉の間から15cm程の花茎を立て、その先端に
花を一つだけつける。



いわゆるスプリング・エフェメラルといわれるもののひとつ。
花の少し下には一対の苞があり、小さな葉状で緑色をしている。
花被は6枚、長さ20-25mm、披針形で先端がやや尖り、
白で背面には紫の筋が入る。釣り鐘状に抱えて咲き、
上向きかやや斜めに向く。



雄蘂は六個で花被より少し短く、葯は黄色い。
花の見かけはごく小さなチューリップそのものである。
なお、晴れた日には花がよく開くが、曇りの日には閉じてしまう。
陽が陰ってくると閉じてしまう花です。




名前の甘菜(アマナ)は球根が甘く食用にできるから。
別名ムギクワイと言い、これは球根の形をクワイになぞらえたもの

で調理法もクワイと同様らしいですが
春先に草刈りや野焼きの行われるような、里山のような場所に見られること
が多い。水田の畦や河川の堤防などに生育地が多かったが、現在ではその
ような環境は減少していて、見られる場所は少なくなってきている。
なので、
見つけて食べるなどとは考えず  ぜひ、そっと見守ってあげてください。



アズマイチゲ

2016-03-22 06:00:00 | キンポウゲ科
アズマイチゲ(東一華)
<学名:Anemone raddeana>
キンポウゲ科 イチリンソウ属 多年草











数は少なかったですが今年も咲きだしました。

撮影日 2016.3.20: 群馬県

朝早かったのでまだ開いていませんでした。


高さは15-20cm程で直径2-3cmの花を咲かせます。
スプリング・エフェメラル(春先に花を咲かせ、木々の若葉が
広がる頃には地上部は枯れてなくなり、翌春まで地中の
地下茎で過ごす早春植物)の一種。

回りして午後もう一度開いているか確認に行きました。




山地の林の中や林の縁、草地などに生え、
根際から出る葉には長い柄があり、2回3出複葉、
茎につく葉は3出複葉で3枚が輪生する。



花弁はなく、花弁状の萼片を持つ花を1個つける。
萼片は白色で8-13枚。

奇麗な花です。


小さな甲虫さんが写っていますがご愛嬌ということで・・・







ミヤマウグイスカグラ

2016-03-21 06:00:00 | その他
ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)
<学名:Lonicera gracilipes var. glandulosa >
スイカズラ科 スイカズラ属 落葉低木

 







本州から四国・九州のおもに日本海側に分布しているといわれる
日本固有の落葉性低木です。
日本海側に多いとされるが、群馬県でも沢山見られます。
山地や丘陵に生え、高さは2メートルほどになります。

いくつか咲き始めていました。

撮影日 2016.03.20: 群馬県

枝葉、花柄や果実など、やや粘りけのある腺毛に被われるのが特徴です。

写真でも腺毛が良く分りますね


葉は対生し、倒卵形から楕円形で対生、葉の中央部が最も幅広い。

4月から5月ごろ、葉腋に長い花柄を出して、淡紅色の花を
下向きに咲かせます。



果実は6月から7月ごろに赤く熟し、甘くて食べられます。   
 チョウチングミなんて呼ばれたりしています。


ヤマウグイスカグラは全体に毛が多いタイプで、
変種のウグイスカグラは無毛、
ミヤマウグイスカグラは腺毛が多い点で区別されるが
時として中間型もあり、区別が困難なことがある。


名前の由来は
 "早春に鶯(うぐいす)が鳴きながら舞う姿を、神楽(かぐら)の姿に
見立てた"ものといわれている。  



マンサク

2016-03-11 08:52:58 | その他
だいぶ前に撮った写真なんですが載せていませんでした。
春を告げる植物 開花している植物なのでだいぶ遅ればせながら載せておきます。





マンサク(満作、万作、金縷梅)
<学名:Hamamelis japonica>
マンサク科 マンサク属 落葉小高木






本州の太平洋側から九州の山林に多く分布し自生するほか、
花木として栽培もされる。
樹高は5m-10m、冬に落葉する。

早春を代表する花木のひとつで、庭木として広く親しまれています。
葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯がある。



2-3月に葉に先駆けて花が咲く。花にはがく、花弁と雄蕊および仮雄蕊が4個ずつあり、雌蕊は2本の花柱を持つ。がくは赤褐色または緑色で円い。花弁は黄色で長さ1.5cmほどの細長いひも状になる。




いくつもの変・品種が知られ、シナマンサクとの雑種 H. x intermedia には
多くの園芸品種が作出され、よく栽培されている。
これもそんななかの一つだと思われます。



マンサクの語源ははっきりしないが、早春に咲くことから、東北地方での
「まず咲く」、「まんずさく」が訛ったものといわれている。


撮影日 2008.3.30: 群馬県




ウメ

2016-03-10 10:59:57 | バラ科
秋間梅林に程近い新幹線の 安中榛名駅 へ上って行く道脇に
たくさんの梅が植えられていて未だ若木で紅梅が多いのですが綺麗に咲いていました。
安中榛名駅前梅林 なんて勝手に呼んでいます。
今年も観梅に行ってきました。


ウメ(梅)<学名:Prunus mume>
バラ科  サクラ属  落葉高木




2月~3月頃に5弁花の1~3cmほどの花を葉に先立って咲かせる。
(花芽はモモと異なり、一節に1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。)
花の色は白、またはピンクから赤。

葉は互生で先がとがった卵形で、周囲が鋸歯状。

梅には500種以上の品種があると言われている。
近縁のアンズやスモモと複雑に交雑している為、園芸上は諸説の
分類がある。
大きく野梅系、緋梅(紅梅)系、豊後系に3系統に分類できる。



~ 青梅には毒があるといわれます。次のような記述もありました。 ~

青梅、生梅の核に青酸が含まれ毒のあることから
「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」といわれる。
実際、バラ科植物の葉や未熟な果実や種子には、
青酸配糖体(アミグダリン、プルナシン)が含まれており、
これは未熟な種子や腸内細菌が持つ酵素の作用で
シアンが生成する事がある。
これを人が食べた場合、胃酸により有毒性を発揮する恐れがあり、
痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれている。
ただし、胃酸や胃の消化酵素だけではシアンの生成は起こらず、
中毒の危険は、大量の未熟な種子をかみ砕いて
その酵素を併せて摂取した、特殊なケース(アンズの種子を大量に
食べた事による重症例がある)に限られる。
幼児などが青梅の果肉を囓った程度では、ほぼ心配ないとされている。
また、梅酒の青い実や梅干しの種の中身などは、アルコールや塩分、
天日干しの熱により酵素が失活し、毒性は低下している。


「ウメ」の語源には諸説ある。

◎中国語の「梅」(マイあるいはメイ)の転という説

「meを/mme/(ンメ)のように発音していた、これが「ムメ」のように
表記され、さらに読まれることで/mume/となり/ume/へと転訛した」
という。

季節においていかれそうなのでまとめて載せておきます。
撮影日 2016.2.21: 群馬県
イメージ 1
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イメージ 5
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おまけは
去年も載せたかな。


雑草日記の方では 「ちっちゃな梅まつり」 を記事にしています。
よろしければそちらでも観梅してください。