物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

アズマイチゲ / キクザキイチゲ

2016-03-23 07:32:38 | キンポウゲ科
アズマイチゲ(東一華)<学名:Anemone raddeana>
キンポウゲ科 イチリンソウ属 多年草





以前埼玉で見た群落



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キクザキイチゲ (菊咲一華)
<学名:Anemone pseudoaltaica H.Hara>
キンポウゲ科 イチリンソウ属 多年草





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どちらだろうかとお尋ねがありました。
アズマイチゲとキクザキイチゲの区別点について
写真で紹介していきます。






どちらも早春に花を咲かせる「スプリング・エフェメラル」と
いわれるもののひとつです。
この仲間はお日様が大好きみたいで曇っていたりすると奇麗に
咲いてくれません。
奇麗に開いたところを撮りたければ晴れの日の日中に限ります。


まず葉に注目 花の下にある3枚の葉(苞葉と呼ばれます。)が


アズマイチゲでは
     先が丸くあまり切れ込まないで下に垂れるような
     感じになります。



キクザキイチゲでは
     切れ込みが多く細く尖った形に見えます。
     垂れることは無いようです。






次に花を比較して見ましょう。
この仲間は花びらではなくがくが花びらのように見えるのです。

アズマイチゲでは
     花の中央がくの付け根辺りが黒っぽく見えていますね。
     付け根の部分に色が付いているのです。




キクザキイチゲでは
     付け根部分に色は付いていないです。





















コメント (7)
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アマナ

2016-03-23 06:00:00 | ユリ科
先日見かけていたのですが、朝方で開いていませんでした。
そこで今回午後開いた花を撮りにいきました。





撮影日 2016.3.5: 群馬県





アマナ (甘菜)<Amana edulis (Miq.) Honda >
ユリ科 アマナ属 多年草



アマナは地中に黒っぽい外皮を持つ広卵形の球根のある
チューリップに近い白い花を咲かせる小型の草花です。

かつてはTulipa edulisとしてチューリップ属に入れられていた。
チューリップとの違いは花柄に1対の苞が付いていることです。
チューリップの花柄には苞は付いていません。

葉は2枚、ほぼ同じ大きさのものが向かい合い線形で長さ10-25cm、
幅は5-10mm、中央がくぼんでUの字になっている。
色は緑色で裏面はちょっと紫がかり、全体に白い粉を吹いたような
感じに見える。


撮影日 2016.3.20: 群馬県

早春にこの葉の間から15cm程の花茎を立て、その先端に
花を一つだけつける。



いわゆるスプリング・エフェメラルといわれるもののひとつ。
花の少し下には一対の苞があり、小さな葉状で緑色をしている。
花被は6枚、長さ20-25mm、披針形で先端がやや尖り、
白で背面には紫の筋が入る。釣り鐘状に抱えて咲き、
上向きかやや斜めに向く。



雄蘂は六個で花被より少し短く、葯は黄色い。
花の見かけはごく小さなチューリップそのものである。
なお、晴れた日には花がよく開くが、曇りの日には閉じてしまう。
陽が陰ってくると閉じてしまう花です。




名前の甘菜(アマナ)は球根が甘く食用にできるから。
別名ムギクワイと言い、これは球根の形をクワイになぞらえたもの

で調理法もクワイと同様らしいですが
春先に草刈りや野焼きの行われるような、里山のような場所に見られること
が多い。水田の畦や河川の堤防などに生育地が多かったが、現在ではその
ような環境は減少していて、見られる場所は少なくなってきている。
なので、
見つけて食べるなどとは考えず  ぜひ、そっと見守ってあげてください。


コメント (2)
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