物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

イヌツゲ ~ 我が家の実シリーズ ② ~

2016-12-05 06:00:00 | その他
イヌツゲ(犬黄楊)
<学名:Ilex crenata Thunb. var. crenata>
モチノキ科 モチノキ属 常緑低木










本州、四国、九州に分布する常緑性の広葉樹で、ふつう樹高は3-5m
ほどでおさまりますが、中には8-15mもの大木に生長するものもあります。
葉は小さく、1.5-3cmで楕円形、厚みがある革質でのっぺりとしたつやがある。
縁には丸い鋸歯がある。枝は灰褐色。
葉の裏には「腺点」と呼ばれる点々が見られます。


撮影日 2016.11.28: 群馬県


花期は5~6月頃で、あまり目立たない紫がかった白色の小花を咲かせます。
雌雄異株(雄株と雌株があり)花後に雌株は小さな球茎の果実を付け、
秋に熟して黒色になります。



果実は黒く熟し、径6-7mm。
モチノキ科は殆ど赤い実を付けるが変わり種です。



中に入っている種子です。



 他に、乾燥させ押し葉標本にすると葉が黒くなる、という特徴もある。 




名前に「ツゲ」が付くが、ツゲ(ツゲ科)とは科が異なり、全くの別植物である。
ツゲはツゲ科ツゲ属、イヌツゲはモチノキ科モチノキ属と全く類縁関係のない植物。
小さくて厚い葉が枝に密生する様子はツゲに良く似ている。

違いは、ツゲは葉を対生するが、イヌツゲは互生である。

根付きやすく、芽吹く力が強くて大きさやかたちなど場所にあわせて
仕立てられる使いやすさから広く普及しいて、
寒さにも強いので関東より北の寒さの厳しい地域では特によく利用されます。
ツゲの記事はこちら⇒ 



イヌツゲの「イヌ」というのは「劣る・下等」という意味合いで
成長が早く木材としては役に立たないということから「イヌ」の名を
冠することになりました。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
No title (秋津)
2016-12-10 11:52:00
ちわ (。・"・。)ノ
イヌツゲって 雄株と 雌株があったのですね ・・・
うちの庭には 一本しかないのに 実が生るので 雌雄同株だとおもいこんでおりました
どこか近所に 雄株が植わってるのか~ 雄花を見てみたい(笑)))
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No title (E.I)
2016-12-05 19:45:00
こんばんは
イヌツゲはよく聞く名前ですが それと知ってみるのは初めてです
ありがとうございます
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