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Lovelace, "Her Reserved Looks"

リチャード・ラヴレイス (1618-1657)
「どっちつかずのまなざし」

ルーカスタ、不機嫌にぼくをにらんでください。ぼくを処刑してください。
それとも、ほほえんで、ぼくを生きさせてください。
困ったことに、どちらともいえないあなたのまなざしは、
ぼくを処刑しそうで、でも、赦してくれそうだったりもします。
あなたは、ぼくたちの運命を幕の向こうに隠していて、
でもぼくたちは、判決を聞く前に、それをうっすら感じています。
ちょうど一枚の絵のなか、
天使がここに、悪魔がそこに、いるようにです。

* * *

Richard Lovelace
"Her Reserved Looks"

Lucasta frown and let me die,
But smile and see I live;
The sad indifference of your Eye
Both kills, and doth reprieve.
You hide our fate within its screen,
We feel our judgment ere we hear:
So in one Picture I have seen
An Angel here, the Divel there.

* * *

恋愛のはじまりのときにごくありがちなことを、
とてつもなく大げさに、生死のかかった問題として。

(もちろん、当事者にとっては、ある意味、
比喩的にそうかもしれないわけだが。)

* * *

2 But
逆に、そうではなく(OED 23)。

7 So
= As(OED 17aだと思うが、14世紀までの例しかない)。

* * *

英語テクストは、Lucasta (1659, Wing L3241)より。

* * *

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