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音楽(1)--イギリス詩関係--

音楽(1)--イギリス詩関係--

CDが売れない、音楽産業が下火、という話を聞きます。

長期的に見れば、むしろ、1960年代のビートルズ以降、
十代から二十代前半向けのポップ・ミュージックをめぐる
ビジネスが肥大化しすぎていた、ということのように
思われます。

60年代にはヒッピー的なものや学生運動的なもの
(私自身、生まれていなかったのでよく知りません)、
70年代にはディスコ、80年代にはMTV、などと
結びつき、ポップ・ミュージックは、日々の楽しみの
中心にありました。

(もちろん、その背景にあるのは、カラーテレビの
普及。「カラーテレビ」なんて、まさに死語ですが、
私がかなり小さい頃には、家には「白黒テレビ」が
ひとつあっただけでした。「白黒テレビ」なんて、
さらに古いことばです。)

それが、時間の流れにしたがって新鮮さを失い、
また、コンピューター(とインターネット)の普及などに
よって日々の楽しみのあり方が多様化したこともあって、
今のような状態になっていると思われます。

ですが、かつてのテープやレコード、現在のCDや
各種の音メディア(.wav, .mp3, .m4a など)は、
音の記録や保存のための媒体として、歴史的に
まちがいなく画期的なものですし、20世紀後半の
音楽における文化交流的なものも、それ以前には
なかったものです。

(日本関係にかぎっても、笙を使ってクラシックとか、
オーケストラで「津軽海峡……」とか、たとえば
19世紀にはありえなかったこと。)

ですから、ある種の記録として、また広報として、
私が好きなCD(など)を、少しずつ羅列していきたいと
思います。

遅く、静かで、音数が少なく、リズムやメロディが
頭に残らない漠然とした(だけど生の楽器を使う)
音楽を、小さな音で流しておくのが好きなので、
そのような傾向のものが中心になります。

* * *

以下、イギリス詩に関係する音楽のCDなど。

* * *

O Sweet Woods, the Delight of Solitarienesse:
Lovesongs & Sonnets of John Donne & Sir Philip Sidney

フィリップ・シドニーとジョン・ダンの詩に
ジョン・ダウランド、トマス・モーリーなどが
曲をつけたものを収録。

http://www.amazon.com/gp/product/B000024G50/ref=dm_dp_cdp?
ie=UTF8&s=music&qid=1335897282&sr=1-1(中古)
http://www.amazon.com/O-Sweet-Woods-Delight-Solitarienesse/
dp/5552920694/ref=sr_1_2?s=music&ie=UTF8&qid=1335897282&sr=1-2(廃盤)
http://www.amazon.com/Sweet-Woods-Delight-Solitarienesse-
Lovesongs/dp/B00128FB12/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=
1335897282&sr=1-1(MP3)

* * *

Songs by Henry and William Lawes

シドニー、ダン、ヘリック、ミルトンらの詩に
ローズ兄弟が曲をつけたものを収録。

ミルトンからは『コウマス』中、夜の森に迷った少女が
「こだま」に呼びかける歌と、エンディングのもの
(上演時に手直ししてオープニングに用いられたもの)。

http://www.musicweb-international.com/classrev/
2007/Feb07/Lawes_CDA67589.htm
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000KGGHUG/
ref=oh_details_o01_s00_i00

このCDでリュートを弾いている方の紹介ページ:
http://www.southampton.ac.uk/music/about/staff/erk.page

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Henry Lawes
Goe, Lovely Rose: Songs of an English Cavalier

http://www.emiclassics.com/releasedetails.php?rid=14882
http://www.amazon.co.uk/Henry-Lawes-Songs-English-Cavalier/
dp/B000025GPE/
(私は中古で一番安かったものを9ポンドで購入。)

アルバムのタイトルはウォーラーの詩(20110702の記事参照)から
とられているが、トマス・ケアリの詩に曲をつけたもののほうが、
はるかに多く収録されている。

* * *

イギリス・マドリガル集
ザ・ヒリヤード・アンサンブル;ポール・ヒリアー
東芝EMI
1989

* * *

また追記していきます。

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