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不倫の物語

不倫の物語
(テイト・ブリテンの絵、三連作)

1. 不倫発覚

夫「どういうことだね・・・・・・。」
妻、崩れ落ちる

夫の手には証拠の手紙


妻はリンゴをむいていた

(リンゴは、往々にして、アダムとイヴの食べて
しまった禁じられた木の実、とされる)

壁には楽園追放を思わせる絵と妻の肖像

(参照)
http://en.wikipedia.org/wiki/Expulsion_from_the_Garden_of_Eden

夫の肖像も



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2. 父亡き後の娘たち

お父さん・・・・・・お母さん・・・・・・

壁左側に母の肖像


右側には父の肖像


月の夜



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3. 路頭に迷う母


娘たちと同じ月を見ている



* * *
内容と筆使い、ともにとても19世紀的。

特徴的なのは、困ったような夫の表情。
眉間のしわは厳しいが、怒り狂ってはいない。


つまりこれは、不倫による、いわゆる修羅場的な
破局を見ていないのに、夫は妻に対する愛情などを
失ってはいないのに、それでも妻は家を失い、
娘たちは母を失った、という物語。(夫も心労、
ヤケ酒などで早死にした。たぶん。)


* * *
画像はわたしが撮影。歪んでいたり、上からの光など
写りこんでいたり(フラッシュではなく)。作者とタイトルは
メモし忘れた。


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