晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

敗戦記念日に『辺見庸』

2006-08-15 21:32:10 | Weblog
 釧路からの帰路、辺見庸『いまここに在ることの恥』(毎日新聞社2006)
を読みました。
 
 脳出血で倒れ、癌にみまわれた以降『自分自身への審問』に続く第2作
なのだが、思考が極限的で難解。

 2004.3.14新潟での講演中に倒れて以来、2006.4.27東京毎日ホールで
行なわれた初めての講演記録が収められている。

 著者は、かねてより反戦、護憲に立脚しながら、イラクへの派兵や
この国の国際社会での振舞いを批判的に論じてきている。

 そこにブレは全くない。この2作では、さらに個人の心根を問うている。
 大手マスコミの堕落を支える、自分の頭と体で表現をしない記者たち。

 組織でモノを言うだけで、人間の血の温かみの感じられない、
私を無くした企業人。

 どんな言い訳をしたとしても、その中に「自分自身」も含まれることは、
否定できない。「ご飯を食べるために・・仕方がない」は、
辺見からは許されまい。



 朝のニュースで、「ただ今入りました情報では、コイズミ首相が、
今日靖国神社を参拝するとのことです。」
 
 白々しい予定調和的速報。公邸前の記者も、車を追うカメラもセット
していたくせに。

 

 

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3 コメント

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ふるさと (生住滅)
2006-08-17 06:21:41
羨ましいですね、幼少期からの風景が凛とあるのは。生住滅自身、今のところに落ち着くまでに20回近くの引越しをしており、生まれた所は砂利採掘で風景が一変しています。

傑作だったのは、高校生のときですが、冬休みに帰省したとき、両親は、夏休み時に帰省したときの家でなく、別の住宅で生活していたことです。

危うく自宅にたどり着けないところでした。



辺見といえば毎日新聞社

本多といえば朝日新聞社

カルトといえば産経新聞社



やっと、岡留安則の批判が出るようになってきて、一安心。スキャンダルに対しての編集者としての戦略、戦術を否定するものではありませんが、噂真の遺産を食いつぶしていると見ています、彼自身の思索力の無さが露呈していると。
返信する
やっと見つけました (晴山達哉)
2006-08-18 22:35:57
なまら、おばんです!

 明日(8月19日)釧路へ行きます。

昭和48年卒業の高校同期会に参加します。

羽田から釧路まで飛んでいきます。卒業以来

30年以上経ちました。懐かしい思いでいっばいです。

 道東では、結構の進学校で入学したときは、頭のいいヤツが大勢いるものだと感じて

いました。

そんなもんで、「知らない」ということが恥ずかしいことだと思ってしまっていました。

 ところが、高校・大学・社会人と年を経るごとに、だんだん自分と世の中が解ってきて、自分の知っていることなど、実に、たかが知れたもので、知らないことの方が圧倒的に多いと思い知らされたのでした。

 そこで、考えを変更したのです。つまり、

「知らない」ことは恥ずかしいことではなく、「知ろうとしない」ことが恥ずかしい

ことであると。

 経験と知恵を蓄えた、かつての同級生から

いろんな話を聞いて、参考にして来たいと思っています。

 次回はマラソンの話をしたいと思います。



    神奈川県 無敵のマラソンランナー
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投稿感謝 (晴走雨読)
2006-08-19 09:39:16
 晴山さん、投稿ありがとうございます。



 気をつけて、釧路へ行って来て下さい。

 推測するに、その学校は、釧路K高校ですね。



 次回は、走る話もコメントして下さい。
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