晴走雨読

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再び拉致異論 その2

2008-06-20 21:06:48 | Weblog
 生住滅様、コメントありがとうございます。貴殿のコメントから以下の事を思い巡らしました。



 家族会に代表される対北朝鮮強硬派の言う拉致問題の解決とは一体何をどうすれと言うのか。
 「認めろ!」「帰せ!」「謝れ!」と叫んでも、北朝鮮の方から見れば、既に認めた、帰した、謝った、ということでこれ以上どうにも動けないのではないか。

 ただ、北朝鮮にも求めたいのは、開き直りではなく、相互理解のための柔軟な姿勢である。ベトナム戦争の後、アメリカ世論は、生き残り米兵がベトナム国内に未だいるとして、ベトナムにおける調査を求め、ベトナムもそれを受け入れたという歴史がある。

 今回の拉致問題も、全員亡くなったという北朝鮮の見解を承知しながらも、少しでも可能性がある限り、北朝鮮国内において日本からの調査を実施させてほしいものだ。

 そのためには、とかく政府間の交渉は、国と国とのプライドや面子があるため強硬姿勢になりやすいので、山崎拓(自民党外交委員会、朝鮮半島問題小委員会顧問)の主張するように、柔軟な議論のできる非政府の調査団を派遣すべき時と考える。

 これに、「利権調査団」などと悪罵を投げつけた、大きなことを言うが、小さな声しか出せない、いざと言う時に、お腹が痛くなって入院してしまう安倍元総理。彼には、「あなたが総理の時に、拉致問題は1mmでも進展したのか。圧力では何も解決できないことを自ら証明したのはあなたです。」と言ってやりたい。

 あのコイズミ総理でさえ、圧力より対話を重視し、「日朝平壌宣言」という成果をあげているのに。

 米国は、死神ライス国務長官が、昨日、テロ支援国家解除の方針を明らかにしたが、国際情勢も読めないKY町村官房長官の相変わらずの強行発言、それでは国是の米国追従になっていないことがわからないだろうか。明らかに、潮目は変わっているのに。

 今後、家族会は、どこかの時点で政府に捨てられるであろう。利用するだけ利用されて。大きな期待を持った分、落胆も大きいものになるのだろう。それは、家族会が、被害者としての行動以上、政治的次元の活動に深入りし過ぎた結果である。



 犬山のごへい餅です。串ダンゴのように3つの丸い餅が串に刺さったのもありますが、これは平たい餅です。味噌味です。


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2 コメント

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テロ指定解除 その2  (生住滅)
2008-06-25 06:10:06
右往左往、周章狼狽と書きましたが、日本政府と米政府とのシナリオに基づいています。
対米従属を国是としている日本政府が、一方的に米政府に寄り切られたシナリオですが。

家族会は、いつのまにか国民に支援を強いるスタンスに成り果てました。
家族会を取り巻く人間、団体の如何わしさが、鼻に付くようになりました。
家族会の戦略誤りです。

晴走雨読氏が書かれるように
<家族会は、どこかの時点で政府に捨てられるであろう>
は、その通りだと考えます。

家族会への国民の支援は希薄化する一方で、回復は望めません。
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転向左翼 (晴走雨読)
2008-06-25 19:26:15
 生住滅さま、コメントありがとうございます。

 ご指摘の家族会を取り巻く輩の中で、最も注目すべきは、佐藤勝巳氏でしょう。北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)会長です。

 氏は、元日共党員、何と'80年代前半まで北朝鮮への帰国運動に参加。その後、転向、現在は北朝鮮撲滅を唱える。

 そのきっかけは、党内での主導権争いに敗れた不満かららしい。

 
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