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戦後左翼史 その24 1964年⑥ 不破哲三、上田耕一郎兄弟の抜擢

2016-06-06 20:09:39 | Weblog

週末、ザ・ニュースペーパー札幌公演2016を観ました。時事ネタは新鮮だが、演出は偉大なるマンネリで、伝統芸の域に達している。ジャスト2時間笑わせっぱなしというのは凄い。フライングが1箇所、どんなに怪しくても素人を素材にしてはいけない、七飯町のお父さんを揶揄した所はまずいと感じました。

 

戦後左翼史 その24 1964年⑥ 不破哲三、上田耕一郎兄弟の抜擢

以下、★印は中ソ対立関係、 ◎日共関係、▽フルシチョフ解任関係である。

1964.11.1道新 ポーランド・モンゴル共同声明 イデオロギーの対立 国家関係に移す

★1964.11.1道新 プラウダ社説で協調 平和共存政策を推進 集団指導のもとで

◎1964.11.3道新夕刊 志賀氏(除名) 明日ソ連へ 訪ソを終え帰国するや、志賀.鈴木.神山.中野らで声明を発表し、日本共産党(日本の声)を組織

★1964.11.3道新夕刊 新華社 間接的に影響 インドネシア・日本両共産党の論評通じ中ソ対立依然継続?

(れんだいこHPに学ぶ)12.14~12.29インドネシア共産党代表団が来日。野坂、宮顕書記長らと懇談。 

★1964.11.5道新 ソ連革命記念祝典(111.7) 中国 代表団を派遣 団長には周首相

★1964.11.5道新 注目される周首相の訪ソ 中ソ関係打開の動き 話し合いの一歩 中国、和解に積極的

★1964.11.7道新 ブソ連第1書記 革命前夜祭で演説 国際共産主義の団結を強調 新しい党会議必要 平和共存路線は不変 兄弟党の自主性尊重 ゾルゲにソ連邦英雄の称号 1941逮捕 1944処刑 尾崎秀美

▽1964.11.7道新夕刊 人民日報 米帝への共闘強調 フ氏解任を歓迎

1964.11.8道新夕刊 アルバニア機関紙が社説 スターリンに戻れ アルバニアのソ連革命記念日 スターリン像飾る

◎1964.11.12道新夕刊 共産党また文化人除名 野間、出氏ら10人 朝倉、佐田、野間、出、国分、佐藤、丸木夫妻、山田、渡部 今後査問で処分は本郷、宮島

★1964.11.14道新夕刊 中ソ会談一応終わる 周恩来首相ら帰国 世界党準備会議 開催延期で合意か

1964.11.15道新 プラウダ ベロウリフ論文を掲載 利潤方式を重工業に

▽1964.11.17道新 予定されるソ連中央委 フルシチョフ時代を清算 注目される人事 機構も重要課題に

▽1964.11.17道新夕刊 ソ連中央委 フ体制を手直し 農・工業を再結成 幹部会員 シェレスト、シュレーピン両氏が昇格

1964.11.19、20道新 転換期迎えたソ連経済 ①意外に低い生産性―進歩はばんだ官僚主義 ②指標に利潤導入―リーベルマン提案 3年ぶりに脚光

★1964.11.22道新 「紅旗」社説 ソ連党路線への挑戦 和解のきざし無し 攻撃、新指導陣にも及ぶ

1964.11.22道新 社党理論委報告 議会民主制足場に平和革命に徹す 構造改革論争に終止符 “甘さ”消化しきれずに残る

◎1964.11.24道新夕刊 共産党第9回大会開く(11.24~11.30) 統一と躍進が目的

*(れんだいこ氏HPに学ぶ)党員数15万人、民主連合政府構想を発表、ソ連共産党を批判。自主独立論を中共路線上に名目的に確立する。議長野坂(84才).書記長宮本を再選。幹部会員に野坂.宮顕.袴田.松島.岡正芳(東大卒、徳球の秘書を経て前衛編集長)、蔵原.春日.米原.河田の9人、同候補に紺野.西沢.大淵生気.藤原隆三、書記局員に宮顕.袴田.岡ら16人。中央委員候補に上田耕一郎(37才)(政策委員)、不破哲三(34才)(中央機関紙編集委員)、工藤晃を抜擢

(参考)・上田耕一郎:1946入党、1951東京大学経済学部卒業、1956『戦後革命論争史』(構造改革派)、宮本顕治を中心とした綱領論争を経て、同書を絶版「自己批判」、1973「民主連合政府綱領」提案、党内では他党との関係を模索する立場をうかがわせた。中央機関紙『しんぶん赤旗』編集長、宣伝局長、政策委員長、副委員長を歴任。2006まで党副委員長。

・不破哲三(本名上田健二郎):1947入党、1953東京大学理学部物理学科卒業、鉄鋼労連(現・基幹労連)書記、1970書記局長、1982幹部会委員長、1987中央委員会副議長、1989幹部会委員長再任、2000中央委員会議長、2006議長退任、現在は中央委員会付属社会科学研究所所長。

*(*は僕の考え)上田兄弟は日共が生んだスターだ。上田耕一郎については、このブログ2008.11.1「追悼 上田耕一郎さん」、2009.12.30「『戦後革命運動論争史』」、2014.5.3「第4次『現代の理論』デジタル版の創刊」などで何度も思う所を述べてきた。不破は好きになれない。不破の口調と言葉遣いが、大衆をバカにしたように感じるので嫌いだ。不破以降の幹部たちも不破を口真似したような話し方をする。上田は、何度も宮本顕治から怒られているのだろうが、懐が深く大衆政治家の匂いがするので好感を持っていた。しかし、党内では重要ポストに付けなかった。そこにこの党の限界があると思う。

◎1964.11.25道新 共産党大会 志賀氏ら4氏(鈴木、神山、中野)除名 満場一致で承認 

1964.11.25、26、27、28道新 新中国を見て ①7億総学習の一翼 けなげな少年先鋒隊 ②全員の政治学習 幹部の労働参加 目をみはらせる熱心さ ③豊富になった食糧 絶対量が不足の衣料品 ④はなやかな招待外交 後進諸国ひっさげ強い自信

1964.11.25道新夕刊 コンゴ 米人宣教師は死亡 ベルギー降下部隊スタンレービル占領

◎1964.11.26道新 共産党除名4氏が態度表明 批判勢力の結集図る

◎1964.11.27道新 日共大会3日目 聴涛克己幹部会員が4.17問題で自己批判 宮本、袴田外遊中の責任者

◎1964.11.29道新夕刊 日共大会5日目 満場一致で“結語”を採決

1964.11.29道新夕刊 毛主席 コンゴ支援で表明 米国は全世界の敵

1964.12.1道新 中国 人民代表選挙終わる 修正主義分子を追放 (当選)毛沢東主席 劉少奇国家主席 林彪国防部長 小平中共中央総書記 陳雲副主席 (落選)彭徳塊、黄克誠、譚政、張聞天

1964.12.4道新夕刊 ブソ連第1書記が演説 北ベトナム援助用意 コンゴを擁護 

1964.12.4道新夕刊 20日に中国人民代表会議 注目される新5か年計画 新たなる躍進体制へ

1964.12.6道新夕刊 プラウダ社説 プロレタリア独裁の段階を終えて全人民国家の段階へ 企業の独立など強調

1964.12.9道新 きょうからソ連最高会議

1964.12.10道新 軍事予算削減 米ソが同意 ソ連最高会議開く 明年度まず5億ルーブル コスイギン首相発表

★1964.12.12道新 ソ連 親西側政策を予算に反映 経済体制を改革 中国の批判しりぞける 

★1964.12.13道新 プラウダ発表 世界共産党の準備会議 来年(1965年)3月に開催決定 新指導部が“背水の陣” ソ連が中国説得工作 3月まで北京で会談再開か

▽1964.12.19、20道新 フ首相失脚後の東欧情勢 ①自由化テンポ早まる 在任中以上の速度 スターリン復活ありえぬ ②曲がり角に来た計画経済 目立つ無責任ムダ かんばしくない過去の実績

★1964.12.20道新 世界党会議の準備会議 近く公式声明 中国の不参加は決定的 中ソ分裂招くだけ 従来の立場固執か

1964.12.22道新 中国人民代表大会開く 周首相が活動報告 香港情報 毛主席近く辞任?

1964.12.26道新夕刊 老いた毛中共主席 江青夫人と静養の日々 革命情勢にいぜん若さ 

1964.12.26道新夕刊 ソ連 重工業にも“利潤” 来年から実験的に適用

1964.12.29道新 ソ連の“利潤導入”実験 重工業、鉱業1月1日から開始

1964.12.30道新 モスクワ放送が呼びかけ 友好と理解深めよう

 

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