晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

キューバ革命50周年

2009-02-11 13:47:00 | Weblog
 ABC Cooking Studioのモンブラン。その頃、札幌にもあったと思いますが、ABCスタジオは東京ミッドタウンで初めて見ました。ガラスの外観に原色を使ったデザイン、華やいだ感じの料理教室。



お料理を習うのも
まんざらすてたもんじゃないよ(by 拓郎)



 時代が暗くなれば成る程、テレビは無意味にハイテンションなお笑い、バラエティ番組ばかり垂れ流している。従がって、このブログでは、ドラマ以外テレビを取り上げたことはなかったと記憶するが、そんな情況の中、NHK教育テレビ日曜夜のETV特集が健闘している。

 昨年、12月14日には、「加藤周一1968年を語る~『言葉と戦車』ふたたび~」で同月5日に亡くなったばかりの加藤さんが入院する直前、昨年夏のインタビューを放映した。

 1月4日には、「吉本隆明語る~沈黙から芸術まで~」84歳になった吉本さんが昨年夏開催した「芸術言語論」についての3時間にわたる講演を放映した。

 2月1日には、「作家・辺見庸 しのびよる破局のなかで」、2004年、脳出血に倒れ、その後はがんで長期入院を余儀なくされた辺見庸さん(64)を取り上げた。

 そして、先週2月8日(22:00 ~ 23:30)には、「キューバ革命 50年目の現実~米国人ジャーナリストが記録したカストロ政権」で、ジョン・アルパートが1972年から記録しているキューバ社会を放映した。

 今年1月、キューバは革命50周年を迎えた。アメリカの経済制裁を受けながらも社会主義路線を堅持してきたキューバ。最大の後ろ盾だったソ連が崩壊した後の経済危機、その後の観光立国、外資導入による経済建て直し、しかし、フィデル・カストロは健康不安で第一線を退き、弟のラウル・カストロが継いでいるが、貧富の格差を容認し賃金の平等性を廃止するなど、立国の精神の放棄に繋がるような岐路に立たされている。

 ソ連、東欧型の社会主義が崩壊後、現存する社会主義国家は定義が難しいが、中国、ベトナム、北朝鮮、キューバ・・位であろうか。かつては、建国の理念の中心にあった「平等」は、豊かさの追求とは両立できず、押しなべて清貧を分かち合うことになってしまった。

 南米には、左翼政権が続々と樹立されているが、それらと社会主義社会のどこが同じでどこが違うのか。また、キューバは、遠からずフィデル後も想定にいれなければならず、さらにオバマの対外政策の変化も見ながら、どのような方向に進むべきなのか。大変困難な舵取りをしなければならない。

 チェ・ゲバラの映画を見たばかりだったので、革命後半世紀を経過したキューバを取り上げた番組に興味を持った。


コメント
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