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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん

2013年03月05日 20時54分55秒 | 邦画ホラー
2012年
日本
74分
フェイクドキュメンタリー・ホラー
オリジナルビデオ



監督:白石晃士『ネ申アイドル総選挙バトル』
脚本:白石晃士
撮影:白石晃士
出演:
大迫茂生『グロテスク』
久保山智夏
白石晃士『バチアタリ暴力人間』

<ストーリー>
廃校のトイレから飛び出してくる“なにか”が映った映像が投稿される。廃校の前、その学校では「トイレの花子さん」の噂が囁かれており、取材班はその真相を確かめようとするが…。

-感想-

和式便所から飛び出してきた花子さんに笑ってしまったやんけww

クッソ面白かった!
シリーズ最高の出来じゃね?

単に花子さん追撃レポかと思いきや急にタイムワープな展開になるんだもんなぁ。
おったまげたよ。
本編最大の見せ場は終盤36分間にも及ぶ“完全ノーカット”でしょ。
実際には繋いで編集しているんだけど、全くそれを感じさせない見事な作りでかなり上手く一連の流れをワンカットとして見せているんだな。
移動していくと昼から夜へまた昼へと時間帯がコロコロ変わり、廊下を走って階段を目指そうとしても一向に辿り着けず同じ場所を何度もループする。
そして襲い来る花子さんの中に突入すると別の日にちへとジャンプ!
今そこに居た者が居なくなり、生きていた者が死んでしまうといった異常事態が発生しまくる。
それらを解決する為に漢(おとこ)工藤率いる撮影クルー達はタイムワープを繰り返しまくるって訳だ。

もう凄すぎて目が離せなかった。
よくまぁこんな複雑な展開を一つの流れとして編集出来たもんだなと私、感心ばかりしてましたわ。
これも全部、白石監督の計算された撮影技術があってこそなんだろうな。
他の人が撮影していたらこうも違和感なしに一つの流れとして見せられなかったんじゃなかろうか。

白石監督、貴方は天才ですわ!

ある一室を撮影してたビデオカメラをゆっくり180度パンさせたら別の家の部屋になってたりとか、工藤一行が別次元の工藤一行と遭遇する所とかほんと上手く作られている。
オリジナルビデオの域を超えたクオリティの高さに驚愕しきり。

そんな驚きビックリな展開の中に本作のもう一つのテーマとして投稿してきた少女2人の友情物語も描かれている。
これがエエ話でねぇ。
あのヤクザ男・工藤さえも涙を浮かべていた程だ。
しかし直後に訪れるオチは一瞬で浮かんだ涙も引っ込む位の大惨劇でありました。
気を抜いて観てたから“まさかの事態”に驚いて体が飛び上がってしまったよ。

他の作品では観る事の出来ない異空間の撮影にも成功し(笑)、フェイクドキュメンタリーの一本としては強烈な異色さを放つ本作。
シリーズファンはもとより、その手のジャンルが好きな人も絶対観るべし。

余談だが本編で最も怖かったシーンはアシスタント市川ちゃんの睨んだ眼でしょうw
工藤のおっさんの無茶ぶりには良くつっかかっていた市川ちゃんですが、投稿してきた依頼者にブチ切れる市川ちゃんなんて初めて観たのであそこだけは工藤を超えた女の怖さを感じてしまったよ。

評価:★★★★
13/03/05DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2013-03-02
メーカー:プライムウェーブ・ネクシード

関連作:
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 【真説・四谷怪談 お岩の呪い】(2014)』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014)』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章(2015)』

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やらせ (くどうさんファン)
2013-03-15 22:18:44
4はありえないヽ(´o`;
やっぱり口避け女のイメージが強い(-_-;)
4は完璧やらせつまらない
>くどうさんファンさんへ (ヒロ之)
2013-03-15 23:45:17
コメント有難うございます。
あれ?ダメでしたか。
まぁこのシリーズはフェイクドキュメというやらせ前提で作っている作品ですので私はそこには全く気になりませんでした。
異次元の世界はやり過ぎだとは思いましたがw
私がこの作品を強く気に入ったのは記事にも書いていますが、見せ方の上手さなんですよ。
こういう奇抜なアイデアを思いつく白石監督は凄いと思うんですよねぇ。
TBありがとうございます (ONE OF THE BROKEN)
2014-03-26 15:29:21
別の方もコメントされていますが、
私もシリーズの中ではイマイチの出来だと考えています。
1シーン1カット(風)の時間移動や少女たちのドラマに主軸を置いてて、怖さがちょっと足りなかったように思いますね。
驚愕のラストに救われました(笑)
劇場版・序章のDVDがもうすぐですね!楽しみです!
>ONE OF THE BROKENさんへ (ヒロ之)
2014-03-26 23:09:43
こんばんは!
コメントありがとうございます。

シリーズ中、一番怖くなかったという意見には同感です。
しかし、この4作目の見てくれはそこじゃないと思うんですよ。
あのワープしまくる一連の流れを違和感なく繋いで、しっかりと見せる監督の演出力の高さに私は舌を巻いてしまったのです。
ああいうのを考えてきちんと映像にしてしまう白石監督は本当に演出者として脚本家として素晴らしい人だと私は思います。
自分も映画の勉強をしてきただけに、なんでこんなアイデアが浮かばなかったんだろうという監督に対しての嫉妬感すらも抱いてしまう程です。
新作、待ち遠しいです。
早く、観たいですね!

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