銀幕大帝α

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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

2024年07月07日 15時27分07秒 | アニメ(国内)

2023年

日本

105分

ホラー/ミステリー/ファンタジー

PG12

劇場公開(2023/11/17)

監督:
古賀豪
制作:
東映アニメーション
原作:
水木しげる

声の出演:
鬼太郎の父 ・・・関俊彦
水木 ・・・木内秀信
龍賀沙代 ・・・種崎敦美
長田時弥 ・・・小林由美子
龍賀時貞 ・・・白鳥哲
龍賀時磨 ・・・飛田展男
龍賀孝三 ・・・中井和哉
龍賀乙米 ・・・沢海陽子
龍賀克典 ・・・山路和弘
龍賀丙江 ・・・皆口裕子
長田(龍賀)庚子 ・・・釘宮理恵
長田幻治 ・・・石田彰
ある謎の少年 ・・・古川登志夫
鬼太郎 ・・・沢城みゆき
ねこ娘 ・・・庄司宇芽香
山田 ・・・松風雅也
目玉おやじ ・・・野沢雅子

<ストーリー>

昭和31年、政財界を裏で牛耳る龍賀時貞が死亡する。野心と密命を背負う血液銀行の社員・水木、そして妻を捜す鬼太郎の父は龍賀一族が支配する哭倉村に足を踏み入れる。

―感想―

こんなの俺が知っている鬼太郎じゃない(すっげえ褒めてます♪)!

きちんと大人向けとしても恐ろしい展開、描写を持ってきている辺りに印象は凄くいい。

雰囲気的には何処か「犬神家の一族」の匂いを感じるが、根底にあるのは愚かな人間が持つ「欲」。

前情報入れずに観始めたから、まさかの鬼太郎の話じゃなくて、鬼太郎の父親(後の目玉おやじ)の話だった事に先ず驚かされたし、のほほんと観るつもりが実に奥の深いストーリーに興味は尽きず、気付けばのめり込むようにして画面に集中させられていました。

鬼太郎の父と母との強い愛も本筋進行と共に濃く描かれており、楽しく感じる作品というよりも、悲しさの方が先に生まれる作品となっていましたね。

欲に塗れた龍賀一族が1人又1人と殺されていくシーンは結構、描写的にはエグイので子供さんに見せる時には要注意であります。

目玉だけポンッと出てくる所は下手なホラーよりも十分怖すぎ。

本編終了後のエンドロールには水木しげる風の挿絵が差し込まれおり、エンドロール終わりの後には、タイトルにある鬼太郎誕生の瞬間が見られますから、絶対に最後まで目を離さない様にして下さい。

色々と感情を揺さぶられる内容ではあったけど、作品としては非常に面白かったです。

普段TVで観ている人情活劇風ゲゲゲの鬼太郎とは又違うテイストの鬼太郎アニメを求めている人にはおススメしたい逸品。

主人公・水木に「東京に連れて行って欲しい」と懇願する龍賀沙代がめちゃんこ可愛かった。

だがしかし、彼女には幾つもの秘密があり、それを隠し持って生きていたのだが、徐々に素性が露わになった時、きっと貴方は心の底から怯え、と同時に呪われた運命を背負ったまま絶命する姿に少なからず同情はするだろう。

彼女を守り切れなかった事に悔しさを滲ませる水木の心情も痛く察せらせましたなあ、全てはあの爺が悪い!

てことで、怒りを思い切り爺さんに向ける水木の姿勢、自身の体が弱まっても最後の力を振り絞り、といった鬼太郎の父と共に時を過ごす内に感化され自然に養われていったのであろう、正義の為に鉄槌を下すその男気に天晴れ。

評価:★★★★

24/07/07DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-07-03

メーカー: ハピネットファントム・スタジオ

関連作:

『ゲゲゲの鬼太郎(2018~2020)<TV>』(テレビアニメ)
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023)』(劇場版アニメ)

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