銀幕大帝α

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ブルー・リベンジ

2016年02月14日 17時25分00秒 | 洋画サスペンス
BLUE RUIN
2013年
アメリカ/フランス
91分
サスペンス
劇場公開(2015/02/14)



監督:
ジェレミー・ソルニエ
脚本:
ジェレミー・ソルニエ
撮影:
ジェレミー・ソルニエ
出演:
メイコン・ブレアドワイト
デヴィン・ラトレイベン
エイミー・ハーグリーヴスサム
ケヴィン・コラックテディ
イヴ・プラムクリス



<ストーリー>
ホームレスのドワイトは、ある日、両親を殺した犯人が釈放されることを知る。ショックを受け我を失った彼は、「復讐を果たす」という想いだけを胸にして、たったひとりで犯人の下へ向かう。

-感想-

ほぼ会話が無いまま最初の復讐が果たされるまでの冒頭からの20分間で既に凄い。
絶妙な展開には一気に引き込まれてしまった。
これは間違いなく監督自身が書いた脚本の良さと演出の上手さが際立っているという証。

親の敵討ちだけを頭に置いてホームレスとして生きてきたドワイト。
しかしこの男、決して銃の扱いに慣れているとか、屈強な体付きをしているとか、何かしらの取り得がある訳ではなく、ただただ普通の弱々しい人間。
なので何処か頼り無さげな雰囲気は漂わせており、観ている私ですらも冷や冷やとしてしまう部分がありながらも、どうにかこうにかして復讐を遂行していく、この緊張感が良い具合に心臓を刺激し心拍数を上げてくれる。

姉の言葉を受け、一家を全員血祭りに上げるまでは警察には自首しないと決意したドワイト。
また相手も身内が殺された以上、こちらも警察には通報せぬまま全てに片を付ける決断を下す。

復讐と報復が入り乱れた90分、本当に目が離せない面白さがあった。

幾度と無く怪我を負うも、目的を果たすまでは絶対に途中で投げ出さないと、十分に計画を練って終には相手側の家に留守中を狙って忍び込み、銃を構えて帰りをひたすら待ち続ける。
ここでの何時帰ってくるか分からない緊迫した空気も、しっとりと手に汗を滲ませてくれる。
ドワイトと一家。
双方がようやく対峙した時、どのような結末が待っているのか。
怒りに震えている人間に対して話し合いでは事態が収まるはずが無いという悲しき終幕。
居た堪れない気持ちを大きく抱きながらも、見事なサスペンス映画を観れたという嬉しさ、良質なサスペンス映画に出会えた嬉しさの方が大きく勝る、そんな作品でした。

途中でドワイトに力を貸してくれる旧友との一時が唯一の心の安らぎを感じる箇所かもしれない。
急に訪ねてきたドワイトに嫌な顔一つせず、又ピンチ時には正当防衛だと助けてくれたその優しさ。
ハグし合って別れを告げるその瞬間にグッと目頭が熱くなる。
ベン、君は良い奴だ!

評価:★★★☆
16/02/14DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2015-07-03
メーカー:トランスフォーマー

オフィシャル・サイト(日本語)
コメント (10)
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