山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

Pon2oon159のビンディング取付け

2022年10月25日 | 山の道具たち
今日は、山スキーのビンディング取付けを行いました。
先月、我が家に持ち込み依頼のあったもので、山に行ったり、その辺を走ったりと何だかんだ有ったけど、今日は一日休みだったので、丸一日かけてゆっくりと、正確に、そして確実に仕事をさせていただきました。仕上がった板を眺めて・・・感無量(それだけ取付けするのが楽しい)

 左の板はカミさんのPon2oon169、右の板がボクBMT109(176)、そして今回取付けた(中央)のがPon2oon159

作業はいつものとおり、過去の記録を見て頂くとその詳細が分かります。
まず板のトップシートにマスキングテープを貼って、長軸方向の中心線を描き(トップ~センター~テールとカーブしているので、自作の治具を用いセンターを毛書きます)、更にブーツセンターを書いて、実際に兼用靴にビンディングを取付けた状態で兼用靴のブーツセンターとスキーのブーツセンターを合わせて、トゥーピースとヒールピースのビンディングの位置決めをして、ビス孔の位置決めを行います。
 
 トップシートにマスキングテープを貼って毛書く準備     実際にブーツを当てて寸法出し(要請に応じ±オフセット可能)


 トップシートに毛書いたビンディングのビスの位置。最近老眼鏡を使って細かい仕事・・・

ポンチングして、ボール盤を用い先行孔、本孔を開け、ネジ穴の冷間圧造、トップシートの平滑加工、穴の掃除後接着剤(2液混合性エポキシ)封入しビンディング取付けを行います。特に、TLTはトゥーピースの取付け角度θが少しでもズレると、ヒールピースのセンターが板の中心に来ないので、ここは職人のテクニックで何度も兼用靴を取付け外してと、ズレ幅を見ながら確実に締め、本締めです。(この辺の手仕事は今まで培った技術です。ショップなど治具を用い簡便に取り付けるのとは違い、職人の魂が込められる瞬間です)
 
 正確に板に対し垂直に!専用のドリル刃を用います     正確に16箇所孔けることが出来ました

 
 予めビスを打って冷間圧造、その後トップシートの平滑化    ヒールピースがスキーのセンターに来るように、微調整しながらビスを締めます。

ヒールピースも同様に行い完成です。ちなみに1セット仕上げるのに5時間くらいかかります(YOUTUBE見ながらのんびりやってるので)。
こうして仕上がった今回の板は新品未使用の今ではかなりレアなPon2oon159の旧モデル。ビンディングはTLT Speedfit。軽い板に仕上がりました。
 
 ビスの取付けは手締めが絶対です。トルクは往年の経験で分かります   接着剤封入は体積変化の無い2液混合性エポキシ


 今日も良い仕事させて頂きました。まだまだバックオーダーが有ります。鋭意、真心込めてヤッテマス!みなさんもぜひDIY取付けにチャレンジしてみてください(^^♪

今年も雪が大量に降って、この板で激パウダーを楽しめると良いですね!!
コメント (2)
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