山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

大雨?の中、沢登りに・・・

2010年07月04日 | 沢登り2
昨日(7/3土)は朝から物凄い雨が降り続き、家の周りの河川や用水路はドウドウと越水せんばかりに流れていた。
でも、翌日は沢登りに行ってきました。
本当はこんな日に沢登りに行くのは自殺行為かな!?とおもいつつ、土曜日にK尾さんに「クライミングセンターでトレしようか?」と打診するが、K尾さんの意思は固い。「明日は降らない」との一点張り。ボクも増水した方がいつもと違って楽しいかな!?と思い、朝6時に大野市に集合し、いざ笹生水系の沢に行ってきました。今回はK尾、O橋、ボクの3人です。
 
 雨や飛沫に濡れ登ったよ!  やっぱし沢登りは面白いね!!

道路を走ると、中島公園では温見方面は完全通行止めの電光掲示板が表示され、ゲートも閉鎖!でも笹生水系はバリケードしてあるが、その間をすり抜け向かう。途中、国土交通省かの巡視車両とすれ違うが、何か言いたげだったけど、何もお咎めを言われなかったのでそのまま走る事に。
そして7時、蠅帽子川の橋のたもとに車を停めた。笹生川は激流と化し渡渉は困難なので、下流の橋を渡り今日の目的とする「鍋又谷」に入った。
入渓するも明らかに増水していて、流れの端に生えている草がなぎ倒されている。こりゃ気を引き締めて行かんと・・・
この谷は流程が短いはずなのに・・・もう雨は小康状態なのに増水はつづく。
でもこの谷は滝が多く遡行するボク達の心はワクワクドキドキ!小さい滝でも迫力満点!滝壺は白色でなく、どことなく茶色している。
難しい滝は無いが、うち2回ザイルを出して登った。雨は休むことなく降り続くが、ふと背後を振り向くと笹生川右岸の尾根が雲の下に浮かぶ。よし!今日は天気もちそうだ!!尾根に向け藪漕ぎすること20分くらいで山頂の尾根に到着。そこからシャクナゲや檜の密生する尾根、JPを過ぎ、11:20鍋又山に到着!三角点も発見できたしラッキー!!
 
 シャワークライミングはこの時期とても気持ちイイね!

 
 蒸し暑い下界に比べ、沢はとても涼しかったよ。

 
 稜線に出るとガスの中から山頂が見えてきたよ!     山頂で記念撮影

長居は不要。ラーメン食べて下山する。当初は中ノ水谷に下降する予定だったけど、さすがに流程の長いこの沢はまだ水量が多く困難と思い、もと来た沢を辿って下りる事になった。帰りは登った谷を下りるだけ。懸垂も5~6回交えズッコケながら楽しく下りました。
今日の山行は、大雨警報!?注意報!?が出る中登ったわけだけど、楽しかった。
水量の多い沢はとても迫力あるし、充実感があるね。中止にしなくて良かったよ!
 下りは注意して下りようね!
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小粒な沢だけど・・・

2009年10月31日 | 沢登り2
今日は福井山岳会のK尾さんとO橋さんとで富士写ヶ岳の沢に行ってきました。
場所は大内峠を少し下った、イオーマタ谷の北に位置する谷です。名前は知りません。
国道のすぐ傍に簾滝という15mくらいの滝が入口です。
朝、6時に竹田集落で集合し、大内峠に駐車し出発です!大内谷川を渡り、簾滝をロープを出して登ります。最初はちょっといやらしいけど、水が少ないので難なく登れました。でも岩に貼りついた落ち葉が良く滑ります。
 
 これが簾滝!国道から眺められるよ~                   寒さで動きが鈍い岩魚くんも居たよ!

その後もたくさん滝が現れ、いずれもあまり高巻きすることなく登れますが、ロープやお助け縄を出し惜しみしてはいけません。
朝早く、季節も冬にさしかかるこの時期、水が冷たく釜に浸からないようにと登ろうとして、滑って釜に落っこちることも有り、寒い思いをしながら登りました。
釣り師があまり入っていないのか所々岩魚くんがいて、低体温で動きが鈍いのか至る所でO橋さんが手掴みで捕まえていました。
それにしても、この山は岩で出来ているのか、滝が多く、ゴーロ歩きはほとんどなかった。
昔、ダム湖から入渓したけど、そん時と比べて断然こっちが面白いね!
 
 こんな感じの滝がいっぱい!でもヌメっているし、落ち葉がついててスリップ注意!

最後は読図しながら山頂にドンピシャで到着(11:00)!山頂でご飯食べてたおばちゃんがビビっていました。
ボク達もラーメン食べて、12:00下山開始、O橋さんの過去の怪しい!?履歴についていろいろ聞き正直ビビりました。そして楽しい話をしていると直ぐに着くもんですね!11:55に車の元に到着。
 山頂で記念撮影!イイ天気でした

今日の沢は、何も無い平凡な沢かと思ったけど、意外や意外!滝がたくさん有って登りを楽しむことができました。時期的に水量の少ない時だったけど、水量が有る程度あったらもっと良かったな~。
予想に反して楽しい沢でした!
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ナメ&滝&藪漕ぎを楽しめる沢でした!

2009年09月13日 | 沢登り2

今日は福井山岳会のメンバー、K尾、D道、O橋、ボクとで岐阜の「前谷川」へ沢登りに行ってきました。このコースはK尾さんとこれまで行く機会を狙ってきたのですが、いろんな事情(天候不順等)により今日まで延期されてきました。
今日は強面のメンバーで訪れることができ、2つの滝を除き全て登攀出来たのでとっても嬉しかったです。
昨日と今朝までずっと雨が降っていて増水している中、魚留橋下から5:50に入渓します。岩の上を流れる水を見ても増水しているのは一目瞭然。普段なら、せらせらと流れるナメ上の水も迫力を増しています。暫く歩くと大釜をもった3m滝が現れます。右岸は岸壁で左の水流の上に突き出た岩は潜れないので右から泳ぎ左岸に取りつきハーケン×1、フレンズ×1で登ります。その後もナメが続きこの谷に来て良かったな~と思うのも束の間、暫くすると簡易上水道取水口が前方に現れちょっと唖然。でも素晴らしいナメでした。その後は河原歩きだが直ぐに滝が姿を表します。
 
 増水したナメ!カッコいいけど大丈夫かな~!?               左から行けなかったので右から泳いで取り付いたよ

 
 こんな感じの登り大好き!(D道さん)                   久しぶりに気持イイナメでした。

その10m滝は右岸からフリーで登れます。でも水が多くコケに注意しながら登ります。次いで1m滝の前にある釜を泳いで暫く河原歩きをすると右にハングした面白い形の15m滝、次いで右からは25m滝が姿を表します。カッコイイね!そして7:50に大釜をもった13m滝が現れる。左岸から大高巻きしようかと思ったけど、滝の右側は登れそうな雰囲気なので再びザイルを出して登る。浮き石が多く、心細い草を握り、ハーケン打って登る。残置ハーケンが有ったのでやはり先人もこのルートを登っているらしい。見た感じより思いのほか難なく登り終える。この感じがたまらない。次の10m滝も簡単に左から登る事が出来る。みんなイイ雰囲気の滝ばかりで感動です。やっぱし自然の中は素晴らしいね!
 ←最初の10m滝!左からネ

 
 13m滝この右を登った。浮き石・落石に注意!                  10m滝左からね!

次は堰堤上の幅広い10m滝!白い布を垂らしたようで清々しい。左岸を不安定な足元を斜上しながら落ち口手前をトラバースして滝上に出る。次の滝5m滝も左から滝口へフリーで登る。ムーブを活用して登れるので楽しい!
 
 白い布状の滝!雰囲気抜群!                   5m滝!左からムーブを決めて行こう!

次いで2段20mの滝は下段は簡単に登れ、上段の滝は滝裏を潜ることが出来る。先に登ったK尾さん、D道さんが何やら滝裏で変なポーズをとっている。山ヤはみんな楽しい人だね。そして上段は流芯のすぐ左をトライするものの水量が多く諦め、そこから左の岩場を簡単に越えた。なかなか飽きさせてくれない素晴らしい谷だね~♪
つぎは稲妻型の20m滝が姿を現す。左は最後が難しそうだし登れないかなと思いきや、右のスラブを微妙なホールド・スタンス頼りに登り、樋状を斜上して落ち口へ至る。落ちると痛い!気を引き締めて登る。
 
 2段20m滝!滝裏潜りが気持ちイイね!!            ギザギザした稲妻型した滝!面白い形の滝がいっぱいだね~

次は再び堰堤状のまっすぐ切れ立った幅広20m大滝が姿を現すが、右岸の際どい泥、岩壁のルンゼを登り、上部の心細い立木で支点作って全員上がったところで、いやらしく細い岩棚を5mトラバースして滝の落ち口へ。滝の雰囲気からしてもっと厳しいかなと思ったけど、以外に弱点はあるもんだ!
そして行きつく暇もなく最後の20m大滝が現れる。右岸、左岸とも切れ立っていて、左岸から巻くとかなりの大高巻きを強いられる(後で思えばここを登っても時間は変わらなかったと思う)ので、右岸の岩壁を途中の小さい棚までフリーで登り、そこからザイルを出しハーケン×2、小灌木×2で登り、笹藪をトラバースして滝の落ち口に出る。この岩場も外傾しているところがあったりヌメってたりして少々気持ち悪かった。
 
 堰堤みたいな20m滝!以外に弱点はあるもんだね!          けっこう難儀した最後の20m大滝!でも清々しい!!

徐々に天気も小雨から青空に変わりだし皆のテンションもはち切れんばかりとなった。
以降小滝が幾つも現れたり、釜をヘツったり、ダイブしたりと楽しく登る。そして頂上付近の稜線も見え出し、濃密な藪の風情も窺える。谷も細くなり両わきからは背の高い笹藪が迫り、上空を覆い隠すようになり行く手をも阻む。次第に水は切れ、源頭を出るころには背丈以上の濃密な藪に体は拘束され身動きが出来なくなるくらい。でも両手でかき分け、コンパスを振りながら方向を確認しながら、登ること12:45大日岳山頂にドンピシャで到着した。山頂は20名ほどの登山客でごった返していて、ガサガサと藪を漕いで山頂に至ったボク達を見て目を白黒させて熊かと思った~と驚いていた。
藪漕ぎは1時間ほどで済んだし、足元も見えたので、さほど厳しいものでは無かったので、K尾さん曰く「これは藪漕ぎ3級だとか」

 山頂で記念撮影!O橋さん、K尾さん、D道さん、ボクの福井山岳会メンバー!

山頂で記念撮影してラーメンタイム!そして家で凍らしてきたビールをザックから取り出すとまだ凍っていたので解凍して一気飲み!超旨い!!(飲酒した者は運転していません)生きているってこの事なんだ~!!かなり大げさ。
K尾さんに大日岳の謂れを教えてもらい、さらに空海の事などご講義頂いた。
そして13:50檜峠に向かい下山した。下山道は小白山~願教寺山、別山、荒島岳、木無山などのふるさとの山を眺めながら、鎌ヶ峰、水後山を経由し、山スキールートを確認しながら下りた。途中ウイングヒルズのゲレンデに出るんだけど、ゴンドラが動いていた。採算とれるのかな~(利用するのはMTBのダウンヒラーや登山者らしい)ボク達はそれを横目に一気に下り檜峠に出る。そして車が置いてある魚留橋までの約5kmほどの車道を他愛無い楽しい会話をしながら下りました。(軽トラが来たらヒッチハイクして乗せてもらおうと思ったけど通る車は、県外の観光客ばかり)
着替えた後は再び楽しい会話の中福井へと帰りました。
今回の沢は滝も多く、そのほとんどが登ることができ、ナメも素晴らしくとっても癒されました。藪漕ぎもさほど気にならず、また行きたいな~と思いました。
 おまけ:大日如来に参詣するK尾さん

ちなみに・・・今日の沢にずっと行きたがっていたカミさんは、仕事の資格試験の受験のため参加できませんでした。ボクの報告を聞き、行きたかったな~とブーブー言ってました。また次回どっかイイとこに行こうね!(ボクだけイイ思いしてごめんネ!!)
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鳶谷へ!核心部を越えたら平和な・・・

2009年08月23日 | 沢登り2
昨日、今日と福井山岳会の男勝りの女史、D道さんと二人で北アルプスの沢に行ってきました。
当初、他の北アルプスの沢に行く予定でしたが、寒冷前線通過直後の増水した状態では「死んでまうやろ~」ということでこの沢になったのです。

土曜の雨がザーザー降る深夜早朝出発します。なんでもD道さんが南条SAで月見そば食っているうちに高速道路で事故があったらしくその渋滞に阻まれますが何とか定刻に福井を出発!途中、常願寺川の橋を渡ると水流は濁流と化している。今日のコースも水多いかも!?ちょっとビビる・・・有峰林道ゲートに5時半到着しゲートオープンを待つと徐々に灰色の空から青空が見える。今日は晴れだ!複雑な気持ちを抱え6:00ゲート出発。
車で走る林道は快適そのもの。今年の5月10日にYASUHIROさんと薬師岳へ山スキーに行ったとき、この林道20kmを自転車で走ったんだ!そのときは2時間30分かかったけど今日は30分もかからない。車って便利だなぁ~
折立で団装を振り分け出発です。岩井谷橋へ向けて林道を7:15出発!徒歩約1時間で橋のたもとに到着。天気は快晴!
入渓して間もなく堰堤を越そうとするが、渡渉しようとするが水量が多く難儀する。早くもロープを使って渡る。岩に付いた苔を見ても今日はその10cm以上水かさが増えている。その後も渡渉出来ず巻いたりしながら登る。
 
 赤い橋が岩井谷橋。ここから入渓                   水量は豊富!なかなかイイ感じのスケールの沢です。

 
 最初の滝!                                この奥に滝が有るよ

 
 へつってるD道さん。水が冷たく気持ちイイね。            でた!次の滝!水が少なかったら・・・

 
 階段滝! 水浴び気持イイけどザックが・・・              巨岩で埋め尽くされた下部!?

 
 最初の二俣                                 奥の二俣から見上げる連瀑(巻いちゃもったいないっ!)

下流は巨岩だらけで鳶谷に入っても同じでしばらくはムーブを決めたり、ドボンと落ちたりしながら息を弾ませながら進む。
徐々に標高が上がり、6mの直瀑は左から巻き、10m階段滝は1段目を巻き2、3段を登ったりと、ポツポツ滝が現れてきます。
1960mhの二俣を右に行くと段々と両岸が高くなり厳しそうな雰囲気になります。滝はあるものの、巨岩に堰き止められた滝で難なく越え、そして次の二俣2090mhになると、雪渓を少し残し、その向こうにはゴルジュの中にまっすぐ滝が階段状に伸びています。150mの高さがあるとか。
さっそくザイル、ハーケン等の登攀具を出し取りつきます。水量が多く中々難儀してしまう。ザックが重いのでトップで核心部を越すときは空身で登り、ザックを引き上げといった感じで登ります。唯一ハーケンの良く効くリスが豊富だったのが嬉しい。階段状といってもゆっくり休めるところは無くビレイ無しで落ちたらグランドフォール!やべぇっ~!細かくピッチを切りトップを交替しながら7ピッチで登りきることができ一安心!水量が多い中登れて充実感でいっぱい!クライミングがメイン!?のD道さんと一緒だったのでかなり安心して登れた。
 
 両岸切れたってるけど行くっきゃない!天気もイイしね!                どこ登りますか?D道さん

 
 頑張れ!D道さん。さすがクライミングのセンス抜群!男勝りの強腕&度胸!!

 
 この高度感がたまらないです。(写真では分からないかな)                滝を横切るのにもザイル出そう

 
 あぁ薬師岳が見えたよ~(右端)                              連瀑のあとも大滝があるよ(簡単)

 
 まだまだあるよ大滝! 日が射さないので寒くなってきた~。

 
 核心部を越えると一気に平和な様相を醸す。安堵につつまれる瞬間です。          本日の幕営地!高山植物ごめんなさい。薪は豊富にあるよ~

その後2つの大滝があったけどフリーで越すと一気に谷の傾斜は緩くなり、向こうに薬師岳への稜線が見え出すと平和な雰囲気満点になりだし、16:10本日の野営地を決定する。そして薪集め!かなりあるぞ~!
ドーム型ツェルト(アライのシェルター)を立て、晩飯の準備、そして大焚火大会!盛大に燃やしまくり、D道さんが乾していた靴下が輻射熱燃えてしまいました。当初のコースでは酒は持っていかないつもりだったけど、この沢になったので酒はたくさんあるよ!ビール4本にウイスキー!焚火そして満点の星空を眺めながらビール一気飲み!これが沢の醍醐味!ずっとこの水の流れる音、焚火の爆ぜる音をBGMに宴会が続くのでした。

翌朝寒さで目が覚め3:30に起床し再び焚火を始める。登る昨日の装備を乾かす。朝食を作りコーヒー飲んで出発しますか~!薬師山荘に向けて沢を詰めようかと思ったけど、薬師岳へ伸びる支流そしてザレを登ったほうが一貫性があるだろ~ってことで登りにくいザレを登ることにありました。一歩踏み込んでも半歩ずり落ちるという中頑張って登り、7:45山頂着!ヤッタネ!360度パノラマの絶景。白山はもとより槍穂高、後立山、剱岳など何でも見える!山スキーのときとは山の風情は変わるが、位置は変わらない。最高の景色を堪能しながらD道さんを待つ。そして記念撮影!お疲れさんでした~!
その後は太郎小屋経由で小屋で売っているビールには目もくれず(1本500円だって)一気に折立へ下りるのでした。12:15着。
 
 朝のファイヤー!                         稜線目指すが、進路を左にとって薬師へGO!

 
 鍬崎山!冬に行ったっけな~ イイ形してるね~           ザレに足を取られながらも頑張るD道さん

 
 槍をはじめ、穂高の重鎮がお見えです。もちろん白山がいちばん輝いてたよ。      D道さんと一緒に山頂で!おめでたう!!

 太郎の小屋でいつものように撮影!以前と比較すると年取ったな~

今回の山行は当初の計画を貫徹できず残念だったけど、それは来年へ繰り越すとします。でも今回は増水後の好天とあってなかなかイイ感じでした。
山登りはいくつになっても青春だね!
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冠山の沢!

2009年07月12日 | 沢登り2
今日は福井山岳会のメンバーK尾さん、カミさん、そして新人のK寺さん、O橋さんとボクの5名で
「シタ谷」に行ってきました。(O橋さんは酒豪です)
凄くよかったです!!K尾さん、カミさんは過去に隣りの中ノ又谷に入っています。それとは、どのような渓相の違いがあるか楽しみです。
朝、池田町の役場で集合し車2台で出発です。冠峠にボクの車を駐車させると、ベルグラの人にバッタリ!何でも今日、ボク達と同じ沢に入るとのことでメンバーを待っているとのこと。早く登らなきゃ・・・「有名な沢でもないのに偶然2パーティーも入るとは・・・」シタ谷出合に向け岐阜県側向かいます。イチン谷の入り口を過ぎると道は新しくなり、旧道は徳山ダムの中に吸い込まれていきます。湖の中に立ち枯れしている杉林が何とも悲しいです。暫くすると塚白椿トンネル入り口のトイレ、駐車場の広場に到着します。ここで準備をして6:25出発!中ノ又谷に伸びる林道はダム湖の下。バックウォーター目指し湖岸を歩き渡渉すると崩壊した林道に出る。暫くするとシタ谷出合に到着。昔はココに車を停めたのです・・・。
堰堤1つを越えるとあとは平々凡々な河原歩き。ここ最近よく雨が降ったので水量は多め、巨大な浮石も多くよく転びながら歩く。しかも蜘蛛の巣が大量に架かっていて顔面巣だらけ。木の枝で取りながら、進む。485m、550mの二俣を過ぎるとようやく滝がでてくる。4m、6m2段、2mCS、5mと無難に越えロープは要らない。
天気はイイはずなのに雨がパラパラ降ってきた。暗く濡れたゴルジュ内は陰惨な雰囲気を醸しだすが、日当たりは良く気にならない。そしていつの間にか止んだ。
そして段々と谷が狭まれてくると、8:55ゴルジュ内の5m滝が出てくる。ここは左岸の微妙なバランスで進みフリクションを効かせ登る。まぁ落ちても下は深そうな釜だから心配ない。登っているとベルグラのメンバーが来た。支点を取りロープを出しビレーする。滝を越えたと思いきや蛇行するゴルジュ内にはその後もいっぱい滝が控えている。次の7m滝は右岸のリッジを微妙なムーブで登り、ここもロープでビレーし、少し藪漕ぎして懸垂降下、その後は6m、5mと滝が続くが簡単に越せる。
 
 5m滝                   7m滝 屹立したゴルジュ内に滝が連続します。

そして最後は25mの冠滝!この沢はこの滝をどう越すかにかかっているらしいです。
下から仰ぐと右の凹角のラインから登るのが効果的!クラック、リスが豊富!ナイフブレード、アングルが良く効き適所に支点を取り登る。でも岩はヌルヌルで滑りやすく、安定したホールドは少ない。傾斜が少し寝ているのが幸いだ。上部に行くと腐った残置軟鉄ハーケンとまだ使えそうな残置有り。
フェースを登ると、傾斜は緩やかになるが、水流が収斂された樋状の滝へとトラバース。良さげなホールドも無くちょっとビビリながら足を出し流芯に入る。この5mの間は注意が必要だが、徐々に簡単になりいつの間にか滝の登攀が終了。以外にあっけなかった。
大岩に支点を取るとザイルは40mの一杯。ここでフィックスして皆、プルージックで登る。
 そして25m滝!逃げ場は無く登るしかないです!

 冠滝登攀中です!

みんな登りきると、目の前が大きく開け、振り返ると両岸の岩壁が真っ二つに割れゴルジュを抜けたことが分かる。「スンゲー景色!」
この860mの二俣を左にとり、冠平へ向かい詰めていく。丈の低い快適な笹原を進み、12:10冠平着。
ここから山頂の急登を登り、12:20山頂着ヤッタね!!
家で凍らしてきたビールは程よく解凍されキンキンに冷えている。ここで一気飲み!超旨い!♪(お酒を飲んだ人は運転してませんよ)
山頂にいた名古屋の登山者と楽しく会話し、ラーメン作って食べていると、冠平へと藪漕ぎしている一行が見える。ベルグラのメンバーだ!山頂に来るかな~!?と待っていたけど、そのまま下山しちゃったらしい。沢の中では一言も話せなかったので残念。
 
 ゴルジュを抜けた後!             稜線に出るカミさん(低い笹が出迎えてくれるよ)

山頂で景色を堪能しながらのんびり過ごし、13:20下山開始、沢と違いうだるような暑さの登山道を歩き、13:55冠峠到着!お疲れさんでした。
ここで、ボクとK尾さんは車を回収しに徳山ダムに向かいました。

今回の山行は冠滝登攀が出来、久しぶりに緊張感のある山行ができました。最近運動不足気味のカミさんも満足してくれたようで・・・足に青あざが数箇所あって驚いてたけどね。でも楽しかったようでした。
昨年、沢で事故に遭い、沢恐怖症(?)になっていたK尾さんの良いリハビリになったかな!?
そして新人のO橋さんは体力有り、登攀力、センス有りで今後の活躍が楽しみ!
K寺さんはもともと、岩、沢、山スキーをやる転勤族で大阪の山岳会に所属していて福井に来たので技術的なものは言うまでもないでしょう。
こういった楽しいメンバーで沢に行けて楽しかったよ~ボクは!?もっと修行が必要です。
  山頂にて新しいメンバーを迎えて!
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