内田樹先生にはまって、文庫本化されたものを読んだ。初出は、Web上というが、最初にこれを読んでいたならば、内田先生にはまることはなかったろうと思う。哲学者らしいのかもしれないが(本格論文ならもっと大変なのでしょうけれど)、概念が色々と飛び交い、またAさんがこういった、Bさんがこういったということについての解釈が長々と、それも難しく続く。
「何が言いたいのかさっさとしゃべってくれ」と会社でいい続けるふとっちょパパには、この本は少々難解であった。とはいえ、「古だぬきは戦争について語らない」のスーザン・ソンダグさんに対するロジック批判など、ふとっちょパパも何か変だぞと感じていたところを明確にしてくださり、それだけでも気持ちがよい。