「退化する若者たち―歯が予言する日本人の崩壊」で地べたにしゃがむ男は、退化する若者の姿であることを知ったばかりである。また、その治療法も示されている。
他方、ジベタリアンを「恥の基準」が変わり始めた結果であると分析するのが、「羞恥心はどこへ消えた?」である。この本は残念ながら、対処方法については答えを書いていない。状況を分析し、説明する。しかし、現状認識がしっかりしないと対処策は作れないのであるから、ここで止まるのは、それでよい。ここからは、読者が考えることである。
どちらの見方も正しいのだろう。21世紀が始まり、7年目を迎えるが、どのような世界、人類ができているのか、国情にもよるだろうし、興味深い。
どういう人間を社会として育てなければならないのかについて、共通の理解を作ることが大事である。そうすれば、退化もさせないし、恥についても適切な基準を設けることができる。
目次
序章 ジベタリアン現象―蔓延しつつある迷惑行動
第1章 恥にまみれた人生―日常生活は常に「警告」されている
第2章 生きていくための必要なもの―人類の歴史的産物
第3章 もし誰かに裸を見られたら―恥の基準と多様性
第4章 玄関を出ればタニンの世界―ジベタリアン的心性の拡大
今年もよろしくお願いいたします
今年も毎月最低5冊の読書を念頭に掲げます。それにしてもふとっちょパパさんの読書量には再々敬服します。
たいした本は読んでいませんし、中身も覚えていません。
ただ、新しい本を読むと元気が出てくるのです。
また、新しい本をご紹介ください。